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留金
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とめがね
ふりがな文庫
“
留金
(
とめがね
)” の例文
コルセットの
留金
(
とめがね
)
が引き釣ってきっと靴下の上部に筋切れがしてるに相違ない
巴里
(
パリー
)
下りのマドモアゼル——でみ・もんでん——や
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
コノ種類ノネックレスハ国産品ニモシバ/\見受ケルガ、背後ノ後頭部ニ附イテイル
留金
(
とめがね
)
ニイロ/\ナ宝石ガ
鏤
(
ちりば
)
メテアッテ、コノ真似ガ国産品デハ出来ナイノデアル
瘋癲老人日記
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
すっかり疲れ果てて身を動かすこともできなかったのである。それから背中の背嚢が邪魔になり、またそれは、ありあわせの
枕
(
まくら
)
となるので、負い皮の
留金
(
とめがね
)
をはずしはじめた。
レ・ミゼラブル:04 第一部 ファンテーヌ
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
彼女の
靴
(
くつ
)
につけてやるためにもって来た銀の
留金
(
とめがね
)
であった。靴から出てる小さな足先に手を押し当てた夕のことを、彼は思い出した。その小さな足も、今はどこにあるのか。
ジャン・クリストフ:05 第三巻 青年
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
室
(
へや
)
は二階のはしで、窓のそばに、大きな
雨樋
(
あまどひ
)
が地面までつゞいてゐました。エミリアンはその
樋
(
とひ
)
の
留金
(
とめがね
)
に片手でつかまり、樋に両足をかけると、そのまゝ、するすると滑りおりました。
エミリアンの旅
(新字旧仮名)
/
豊島与志雄
(著)
▼ もっと見る
代助は
花瓶
(
くわへい
)
の
右手
(
みぎて
)
にある
組
(
く
)
み
重
(
かさ
)
ねの
書棚
(
しよだな
)
の
前
(
まへ
)
へ行つて、
上
(
うへ
)
に載せた重い写真帖を取り
上
(
あ
)
げて、
立
(
た
)
ちながら、
金
(
きん
)
の
留金
(
とめがね
)
を
外
(
はづ
)
して、一枚二枚と
繰
(
く
)
り始めたが、中頃迄
来
(
き
)
てぴたりと
手
(
て
)
を
留
(
と
)
めた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
代助は花瓶の右手にある組み重ねの書棚の前へ行つて、上に載せた重い写真帖を取り上げて、立ちながら、金の
留金
(
とめがね
)
を外して、一枚二枚と繰り始めたが、中頃まで来てぴたりと手を留めた。
文芸的な、余りに文芸的な
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
……表面から
眺
(
なが
)
めただけではわかりませんが、ごく些細な点で……たとえば裏の
留金
(
とめがね
)
の締まり工合とか、硝子の
嵌
(
は
)
め工合とか、よほどよく宝物を知っていなければ、これだけの偽物は作れないと
グリュックスブルグ王室異聞
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
留
常用漢字
小5
部首:⽥
10画
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
“留”で始まる語句
留
留守
留守居
留置
留針
留守番
留南奇
留吉
留守中
留度