“とめがね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
留金53.3%
釦金20.0%
扣金6.7%
控金6.7%
止金6.7%
緊金6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
コノ種類ノネックレスハ国産品ニモシバ/\見受ケルガ、背後ノ後頭部ニ附イテイル留金とめがねニイロ/\ナ宝石ガちりばメテアッテ、コノ真似ガ国産品デハ出来ナイノデアル
瘋癲老人日記 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
外国人向きにつくった金物細工、像、釦金とめがね、ピン等は、みな手法も意匠も立派であった。
靴やスリッパーの扣金とめがね、真鍮の扉のハンドル、ステッキについている骨製の頭、「夢判断の神籤」その他の、つまり屑が沢山つまっているのであった。
そしてわしの部屋へ帰つて独りになるまで、そこにしまつて置いた。それからわしは其控金とめがねを開いた。中には紙が二枚はひつてゐる。其紙にはかう書いてあつた。
クラリモンド (新字旧仮名) / テオフィル・ゴーチェ(著)
「血が少し附いていますが、わざといてありません。衝突の時に、腕環うでわ止金とめがねが肉に喰い入ったのです。」
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
家々の窓は微かにきしむ緊金とめがねの音を立てて、一つ一つ殘らず閉された。ゴオドはまだ自分の窓を開けたまゝいつまでもぢつとしてゐた。