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町年寄
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まちどしより
ふりがな文庫
“
町年寄
(
まちどしより
)” の例文
取調役はそれをひらいて、いちの
願書
(
がんしょ
)
と引き比べた。いちの願書は
町年寄
(
まちどしより
)
の手から、取り調べの始まる前に、出させてあったのである。
最後の一句
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
「しかたがありませんから、
町年寄
(
まちどしより
)
へ泣きついて、いくらかお慈悲を仰ごうじゃありませんか」
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
月番
(
つきばん
)
の
町年寄
(
まちどしより
)
立会
(
たちあ
)
いの上で、おろおろしている伊豆伍夫婦にお上の一書を渡した。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
足下
(
きみ
)
は
昨夜
(
ゆうべ
)
はマブ
媛
(
ひめ
)
(夢妖精)とお
臥
(
ね
)
やったな!
彼奴
(
あいつ
)
は
妄想
(
もうざう
)
を
産
(
う
)
まする
産婆
(
さんば
)
ぢゃ、
町年寄
(
まちどしより
)
の
指輪
(
ゆびわ
)
に
光
(
ひか
)
る
瑪瑙玉
(
めなうだま
)
よりも
小
(
ちひ
)
さい
姿
(
すがた
)
で、
芥子粒
(
けしつぶ
)
の一
群
(
ぐん
)
に
車
(
くるま
)
を
牽
(
ひか
)
せて、
眠
(
ねぶ
)
ってゐる
人間
(
にんげん
)
の
鼻柱
(
はなばしら
)
を
横切
(
よこぎ
)
りをる。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
舟引地町
(
ふなひきじまち
)
の紙屋と云う家に泊って、
町年寄
(
まちどしより
)
福田某に
尋人
(
たずねにん
)
の事を頼んだ。ここで聞けば、勧善寺の客僧はいよいよ敵らしく思われる。
護持院原の敵討
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
そこで
与力
(
よりき
)
にはこう言った。この願書は内見したが、これは奉行に出されぬから、持って帰って
町年寄
(
まちどしより
)
に出せと言えと言った。
最後の一句
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
桂屋太郎兵衛の刑の執行は、「江戸へ
伺中
(
うかがいちゅう
)
日延
(
ひのべ
)
」ということになった。これは取り調べのあった翌日、十一月二十五日に
町年寄
(
まちどしより
)
に達せられた。
最後の一句
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
此願書は内見したが、これは奉行に出されぬから、持つて歸つて
町年寄
(
まちどしより
)
に出せと云へと云つた。
最後の一句
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
“町年寄”の解説
町年寄(まちどしより)は、江戸時代の町政を司る町役人の筆頭に位置するものである。地域によってその名称は異なり、江戸や長崎・京都・甲府・福井・鳥取・敦賀・小浜・尾道・酒田などでは町年寄だが、大坂や岡山・高知・堺・今井・平野・鹿児島では惣年寄(総年寄)、名古屋で惣町代、姫路・和歌山・松江・松坂では町大年寄、岡崎では惣町年寄頭、青森では町頭、新潟では検断と呼んだ。選任方法は、世襲制の場合と選挙で決められる場合とがあった。
(出典:Wikipedia)
町
常用漢字
小1
部首:⽥
7画
年
常用漢字
小1
部首:⼲
6画
寄
常用漢字
小5
部首:⼧
11画
“町”で始まる語句
町
町家
町中
町方
町内
町屋
町端
町人
町々
町角