“日延”の読み方と例文
読み方割合
ひのべ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
明日の晩実は柳橋で御馳走になる約束があるのだが一日だけ日延ひのべしてはくれまいかと願って見たとて鬼の事だからまさか承知しまいナ。
(新字新仮名) / 正岡子規(著)
「待てよ。五月の末だなあ。俺は大丈夫と見た。もし暑かつたら成るべく曇つたやうな日を見立てゝ結婚するんだネ。晴天日延ひのべとやるか。」
出発 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
桂屋太郎兵衛の刑の執行は、「江戸へ伺中うかがいちゅう日延ひのべ」ということになった。これは取り調べのあった翌日、十一月二十五日に町年寄まちどしよりに達せられた。
最後の一句 (新字新仮名) / 森鴎外(著)