トップ
>
猟
>
か
ふりがな文庫
“
猟
(
か
)” の例文
旧字:
獵
ある年の秋の事とか、中将微服して山里に
猟
(
か
)
り暮らし、
姥
(
ばば
)
ひとり住む山小屋に渋茶一
碗
(
わん
)
所望しけるに、
姥
(
ばば
)
つくづくと中将の様子を見て
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
いわゆる取るものも取りあえず! そういう心持ちに
猟
(
か
)
り立てられ、部屋を飛び出して行ったのは、可哀そうでもあれば当然とも云えよう。
任侠二刀流
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
人は目を閉じて見まいとしても、又眠っても、その光が想像に浮かんで来る。確かに地獄の底から、人を
猟
(
か
)
りに出た悪魔の眼である。人はその光に駆り立てられ、逃げ廻っている様なものだ。
暗黒星
(新字新仮名)
/
シモン・ニューコム
(著)
「まあ経験して見たまえ。そりゃ容易に
猟
(
か
)
り尽せるもんじゃないぜ」
二百十日
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
渠等
(
かれら
)
こそ、山を貫き、谷を
穿
(
うが
)
って、うつくしい犠牲を
猟
(
か
)
るらん。
灯明之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
双翅類をば
猟
(
か
)
り集め
ランボオ詩集
(新字旧仮名)
/
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
(著)
足音の主は宮川茅野雄で(何が内陣に置かれてあるか、ちょっと調べて見たくなった)——この心持が茅野雄を
猟
(
か
)
って、今や歩ませていたのであった。
生死卍巴
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「というのは我らのご主君には、天下をくつがえす謀叛人が、領地内にいるのは不都合千万、
猟
(
か
)
り取れとあってお城より、兵を出しましてござりますからじゃ」
猫の蚤とり武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
、近日お目にかけようと思う。だが城内の人達だけでは目先が変わらなくて面白くない。百姓町人の隔てなく、木曽一円に
令
(
ふれ
)
を出し、
見目
(
みめ
)
よい男女を
猟
(
か
)
り集めるよう
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「云ってやれ云ってやれ、云ってやれ!」そこで私は
猟
(
か
)
り立てられたように、云い得べくんば物に憑かれたように、
厭
(
いや
)
らしいまでに能弁に、こんな
塩梅
(
あんばい
)
にまくし立てた。
奥さんの家出
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
これに勇気を
猟
(
か
)
り立てられ、窮鼡の多治見の郎党ばらは、
籠手
(
こて
)
脛当
(
すねあ
)
てそこそこにして、太刀を抜き長柄を
揮
(
ふる
)
い、槍をしごいて館を走り出で、ヒタヒタと門ぎわへ押し出した。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「例の恐るべき人物と、大弐や右門の後胤や一味を怨んで
猟
(
か
)
り取れと申しておるのだ」
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
というのは官位の高いお方や、身分のりっぱな人たちや、私どものようなやくざ者までが、一網打尽に
猟
(
か
)
り取られて、流されもすれば押し込められもし殺されもするのでございますよ。
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
一旦陣は引いたが正成め、新手の大軍を
猟
(
か
)
り催し、押し寄せ来る手段と見える。
誠
(
まこと
)
の
戦
(
たたかい
)
一度もせず、残念に思っていたところ、押し寄せ来るこそ却って幸い、迎え
撃
(
う
)
って
雌雄
(
しゆう
)
を決しようぞ。
赤坂城の謀略
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
で、言葉に熱気をもたせて、
猟
(
か
)
り立てるように口説き出した。
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“猟”の意味
《名詞》
(リョウ)野生の動物をとらえること、狩。
(出典:Wiktionary)
“猟(
狩猟
)”の解説
狩猟(しゅりょう、en: hunting)とは、野生動物を捕獲する行為のことである。
捕獲後の目的(殺傷して利用、保護、タグ付けリリース)とは関係なく、捕獲行為を言う。
(出典:Wikipedia)
猟
常用漢字
中学
部首:⽝
11画
“猟”を含む語句
猟夫
猟人
狩猟
猟師
猟犬
渉猟
猟虎
猟銃
銃猟
猟場
御猟
猟矢
猟装束
猟人日記
猟具
猟人服
山猟
猟奇
鴨猟
服曾比猟
...