ぼく)” の例文
「そう、そう、よく気づいた。孫権へ驃騎ひょうき将軍、南昌侯の印綬いんじゅを送ってやろう。そして荊州のぼくを命ずと、発表するがよい」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
世にいうぎょしょうこうぼくの四隠のうち、彼のはそのいずれでもない。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「貴女は何のために羊をぼくしているのです」
柳毅伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
けんにして以て みづからぼく
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
張飛はその頃、閬中ろうちゅう(四川省閬中)にいたが、車騎将軍領司隷校尉りょうしれいこういに叙封され、また閬州ろうしゅう一円のぼくを兼任すべしとの恩命に接したのであった。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
自分は、漢の左将軍、宜城亭侯ぎじょうていこうりょうは予州のぼく新野皇叔しんやこうしゅく劉備りゅうびあざな玄徳げんとくというもの。先生にまみえんため、みずからこれへ参ったのであるが
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼はただその日、劉備玄徳に勅使が下って、正式に徐州のぼく印綬いんじゅを拝したと聞いたので、その祝辞をのべるために、玄徳に会いに来たのである。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
予と徐州のいきさつを承知しながら、徐州のぼくに任ずるからには、それに併せて、この曹操にも宿怨しゅくえんを買うことは、彼は覚悟の上で出たのだろう。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「申しおくれた。自分は漢の左将軍、予州のぼく、劉玄徳というもの。——孔明先生を訪うわけは、乱世の現状を治め、済民さいみんの道を問わんがためです」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
帝のお旨によって、孔明は武卿侯ぶきょうこうに封ぜられ、益州のぼくを領した。また、その年八月、恵陵けいりょうの大葬がすむと、国議は、先帝劉玄徳に、昭烈しょうれつ皇帝とおくりなした。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
として、皇甫嵩こうほすう車騎将軍しゃきしょうぐんに任じ、益州えきしゅうぼくに封ぜられ、そのほか恩賞の令を受けた者がたくさんある。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さて、彼は、徐州のぼくとなると、第一に先君せんくん陶謙とうけんの霊位を祭って、黄河の原でその盛大な葬式を営んだ。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また劉焉りゅうえんを益州のぼくに封じ、劉虞りゅうぐを幽州に封じて、四川しせんや漁陽方面の賊を討伐させていた。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
冀州のぼく、韓馥は、袁紹から書面を受けて、何事かとひらいてみると
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
漢の左将軍宜城ぎじょう亭侯司隷校尉ていこうしれいこうい領予州のぼく劉備りゅうび
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)