トップ
>
爺
>
とつ
ふりがな文庫
“
爺
(
とつ
)” の例文
あの男は華奢で女物の浴衣が似合ふから、蕎麥屋の
爺
(
とつ
)
さんも騙されたが、藁草履と、足を内輪にするのを忘れたばつかりにバレたのさ
銭形平次捕物控:263 死の踊り子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
この妙な女が五八頁のところで、七兵衛とお松に声をかけて、「もし/\、あのお
爺
(
とつ
)
さんにお娘さん」
中里介山の『大菩薩峠』
(新字新仮名)
/
三田村鳶魚
(著)
山内
(
やまのうち
)
(
里見氏
(
さとみし
)
本姓
(
ほんせい
)
)から
出
(
で
)
ましたが、と
言
(
い
)
ふのを、
私
(
わたし
)
が
自分
(
じぶん
)
で
取次
(
とりつ
)
いで、はゝあ、
此
(
こ
)
れだな、
白樺
(
しらかば
)
を
支那鞄
(
しなかばん
)
と
間違
(
まちが
)
へたと
言
(
い
)
ふ、
名物
(
めいぶつ
)
の
爺
(
とつ
)
さんは、と
頷
(
うなづ
)
かれたのが、コツプに
油紙
(
あぶらがみ
)
の
蓋
(
ふた
)
をしたのに
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
爺
(
とつ
)
さん
退
(
ど
)
かつせい、放さつせい
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
「成る程ね。それにつけても、あんまり詰め込むなよ、毒だぜ。
爺
(
とつ
)
さんが、仕入れた
蕎麥
(
そば
)
がおしまひになり相で心配して居るぜ」
銭形平次捕物控:283 からくり屋敷
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
「いえ、行末は一緒にしたいと
爺
(
とつ
)
さんが口ぐせに言つて居りましたが、兄さんは何分にも
變屈人
(
へんくつじん
)
で、私は恐ろしくて恐ろしくて」
銭形平次捕物控:013 美女を洗ひ出す
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「ハイ、皆んな申上げます。あれは私の兄と申して居りますが、本當は
爺
(
とつ
)
さんの一人ツ子で、私は養ひ娘ださうで御座います」
銭形平次捕物控:013 美女を洗ひ出す
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それに狙はれては、
藁蘂
(
わらしべ
)
の髮を結つた小田原在の
爺
(
とつ
)
さん、お
臍
(
へそ
)
と
接吻
(
キツス
)
させて置いた財布でも、無事では濟まなかつたでせう。
銭形平次捕物控:183 盗まれた十手
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
爺
(
とつ
)
さん、俺は御用聞には相違ないが、此邊は柴井町の友次郎兄哥の繩張りだから、今日はそんな用事で來たんぢやねえ」
銭形平次捕物控:013 美女を洗ひ出す
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「おや、
爺
(
とつ
)
さん、この投網が、ひどく損じて居るぢやないか、まだ新しいやうだが、網石の鉛が隨分少くなつて居るが」
銭形平次捕物控:262 綾の鼓
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「成程、さう言へば狹い家の中よりは、埃つぽい江戸の街中でも、外の方が氣持がよからう、——ところで、あつしに用事といふのは何だえ、
爺
(
とつ
)
さん」
銭形平次捕物控:173 若様の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
爺
(
とつ
)
さん、氣にしないで下さいよ。此野郎は賢こさうな口をきいてゐるが、心が少しばかり
足
(
た
)
りないんだから——」
銭形平次捕物控:173 若様の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「斯うなれば、小堀樣の寶物は、伊織樣へお返しするのが順當だ。
爺
(
とつ
)
さん、祕傳書と御墨附、出してやつて下さい」
銭形平次捕物控:045 御落胤殺し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
なア、
爺
(
とつ
)
さん、——俺に下手人の解つたのは斯う言ふ段取だ。油屋の兼吉が下手人の疑ひを受け、言ひ解きやうが無くなつた時、——本當の下手人は俺を
銭形平次捕物控:063 花見の仇討
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「又拜むのかい
爺
(
とつ
)
さん、わけも言はずに、いきなり拜まれちや、面喰らつてゐるだけだ。わけを話して見ねえ」
銭形平次捕物控:090 禁制の賦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
現に俺は
昨夜
(
ゆうべ
)
一と晩、佐竹の
賭場
(
とば
)
に入り込んで、尻の毛までも張つて出たんだ。證人は十人もあるぜ。おい、
爺
(
とつ
)
さん、妙な惡名をつけると、唯ぢや置かねえよ
銭形平次捕物控:219 鐘の音
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
きらねえと、俺は明神樣の氏子で氣が
早
(
はえ
)
え、大木戸の先へケシ飛ばされてから氣が付いちや、遲いぜ
爺
(
とつ
)
さん
銭形平次捕物控:249 富士見の塔
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「成程、そんな勘定になるかな——ところで、
爺
(
とつ
)
さんは、
昨夜
(
ゆうべ
)
、留守番をしてゐたさうぢやないか」
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
爺
(
とつ
)
さんは隣だからよく知つてゐたことゝ思ふが、殺されたお鮒をうんと怨んでゐた男は誰だえ」
銭形平次捕物控:262 綾の鼓
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「そんな氣障なんぢやございませんよ。歳こそ十八ですが、玉ちやんはからつきしねんねで、男と聽くと、木戸番の
爺
(
とつ
)
さんに聲を掛けられてもイヤな顏をするんですもの」
銭形平次捕物控:160 二つの刺青
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「有難う、いろ/\面白い話を聽いたよ、——ところで
爺
(
とつ
)
さんも、いつまでも獨りで居ちや
碌
(
ろく
)
なことは無からう、氣に入つた婆さんでも見付けて、一緒になつたらどうだ」
銭形平次捕物控:262 綾の鼓
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
爺
(
とつ
)
さん、お前の伜の御主人だ。死骸にお目にかゝつて、念佛の一つも上げてくれ」
銭形平次捕物控:173 若様の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「よし/\、それでよく解つた。眞夜中に江戸の町を平氣で飛ばせるのは醫者の駕籠くらゐのものだ、——それだけ聽けば見當はつく。ところで
爺
(
とつ
)
さん、これからどこへ歸るんだ——」
銭形平次捕物控:115 二階の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「物貰ひぢやないぜ
爺
(
とつ
)
さん、お家の大事つてえものを教へに來たんだ」
銭形平次捕物控:025 兵粮丸秘聞
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「妙なことを訊くがね、
爺
(
とつ
)
さん、昨夜の騷ぎを知つて居るだらうな」
銭形平次捕物控:263 死の踊り子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「それともお前の家まで送つてやらうか。
爺
(
とつ
)
さん家は何處だえ」
銭形平次捕物控:183 盗まれた十手
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「そのわけといふのを聽かうぢやないか。待ちなよ
爺
(
とつ
)
さん」
銭形平次捕物控:183 盗まれた十手
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
爺
(
とつ
)
さん、お前さんは最初から見てゐたんだね」
銭形平次捕物控:063 花見の仇討
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「それを詮索するのに半日かゝつたよ、
爺
(
とつ
)
さん」
銭形平次捕物控:063 花見の仇討
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「醫者に立ち合つて貰つたかい、
爺
(
とつ
)
さん」
銭形平次捕物控:023 血潮と糠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「どんな事があつたのだえ、
爺
(
とつ
)
さん」
銭形平次捕物控:197 罠に落ちた女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「それは話が違ふだらう、
爺
(
とつ
)
さん」
銭形平次捕物控:045 御落胤殺し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「あツ、
脅
(
おど
)
かすぜ、
爺
(
とつ
)
さん」
銭形平次捕物控:090 禁制の賦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
爺
(
とつ
)
さん、精が出るね」
銭形平次捕物控:188 お長屋碁会
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「なア、
爺
(
とつ
)
さん」
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“爺(おじいさん)”の解説
おじいさん(お爺さん/お祖父さん)は、日本語において、直系尊属2親等にあたる男性(祖父)、もしくは高齢の男性を指す一般語として使用される。対義語はおばあさん、または孫息子。
(出典:Wikipedia)
爺
漢検準1級
部首:⽗
13画
“爺”を含む語句
老爺
阿爺
爺様
親爺
父爺
爺々
爺婆
因業爺
爺奴
爺親
狸爺
中爺
山爺
爺樣
好々爺
御爺
国姓爺
花咲爺
爺仁
頑固爺
...