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濯
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そゝ
ふりがな文庫
“
濯
(
そゝ
)” の例文
もとは檀家の一人成しが早くに良人を失なひて寄る邊なき身の暫時こゝにお針やとひ同樣、口さへ濡らさせて下さらばとて洗ひ
濯
(
そゝ
)
ぎよりはじめてお菜ごしらへは素よりの事
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
山林に身を苦しめ雲水に魂をあくがれさせては、墨染の麻の袂に春霞よし野の山の花の香を留め、雲湧き出づる那智の高嶺の滝の
飛沫
(
しぶき
)
に
網代小笠
(
あじろをがさ
)
の
塵垢
(
ぢんく
)
を
濯
(
そゝ
)
ぎ、住吉の松が根洗ふ浪の音
二日物語
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
雪枝
(
ゆきえ
)
は
満面
(
まんめん
)
に
紅
(
くれなゐ
)
を
濯
(
そゝ
)
いで、
天守
(
てんしゆ
)
に
向
(
むか
)
つて
峯
(
みね
)
より
高
(
たか
)
く
握拳
(
にぎりこぶし
)
を
衝
(
つ
)
と
上
(
あ
)
げた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
もとは
檀家
(
だんか
)
の一
人
(
にん
)
成
(
なり
)
しが
早
(
はや
)
くに
良人
(
おつと
)
を
失
(
うし
)
なひて
寄
(
よ
)
る
邊
(
べ
)
なき
身
(
み
)
の
暫時
(
しばらく
)
こゝにお
針
(
はり
)
やとひ
同樣
(
どうやう
)
、
口
(
くち
)
さへ
濡
(
ぬ
)
らさせて
下
(
くだ
)
さらばとて
洗
(
あら
)
ひ
濯
(
そゝ
)
ぎよりはじめてお
菜
(
さい
)
ごしらへは
素
(
もと
)
よりの
事
(
こと
)
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
濯
常用漢字
中学
部首:⽔
17画
“濯”を含む語句
洗濯物
洗濯婆
洗濯
洗濯屋
洗濯女
洗濯婦
洗濯台
洗濯板
洗濯桶
洗濯盥
鮮斎永濯
洗濯石鹸
洗濯等
洗濯洗張物
洗濯舟
淨濯明粧
濯衣
一洗濯
洗濯店
洗濯婆々
...