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海手
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うみて
ふりがな文庫
“
海手
(
うみて
)” の例文
七月二十六日は二十六夜待で、芝高輪、品川、築地の
海手
(
うみて
)
、深川洲崎、湯島天神の境内などにはほとんど江戸じゅうの老若が日暮まえから押しだして月の出を待つ。
顎十郎捕物帳:19 両国の大鯨
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
丁
(
ちょう
)
どいまの
曲角
(
まがりかど
)
の二階家あたりに、屋根の
七八
(
ななやっ
)
ツ
重
(
かさな
)
ったのが、この村の中心で、それから
峡
(
かい
)
の方へ
飛々
(
とびとび
)
にまばらになり、
海手
(
うみて
)
と二、三
町
(
ちょう
)
が
間
(
あいだ
)
人家
(
じんか
)
が
途絶
(
とだ
)
えて、かえって
折曲
(
おれまが
)
ったこの
小路
(
こみち
)
の両側へ
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
配り
海手
(
うみて
)
は深川新地の鼻より品川の沖迄御船手にて
取切
(
とりきり
)
備船
(
そなへぶね
)
は
沖間
(
おきあひ
)
へ出し間々は
鯨船
(
くぢらぶね
)
にて
取固
(
とりかた
)
め
然
(
さ
)
も嚴重に構へたり扨又平石次右衞門は
桐棒
(
きりぼう
)
の駕籠に打乘若黨長柄草履取を
召倶
(
めしぐ
)
し數寄屋橋の御役宅を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
海手
(
うみて
)
より日は
照
(
てり
)
つけて山桜
郷愁の詩人 与謝蕪村
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
俗にいふ越後は
八百八後家
(
はっぴゃくやごけ
)
、お辻が
許
(
とこ
)
も女ぐらし、又
海手
(
うみて
)
の二階屋も
男気
(
おとこげ
)
なし、
棗
(
なつめ
)
の
樹
(
き
)
のある内も、男が
出入
(
ではいり
)
をするばかりで、
年増
(
としま
)
は
蚊帳
(
かや
)
が
好
(
すき
)
だといふ、紙谷町一町の
間
(
あいだ
)
に、四軒、いづれも夫なしで
処方秘箋
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
海
常用漢字
小2
部首:⽔
9画
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
“海”で始まる語句
海
海岸
海嘯
海鼠
海苔
海老
海月
海原
海辺
海人