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浮
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うは
ふりがな文庫
“
浮
(
うは
)” の例文
由三は何か此う別天地の空氣にでも觸れたやうな感じがして、
些
(
ちよつ
)
と氣が
浮
(
うは
)
ついた。またウソ/\と引返して電車
路
(
みち
)
に出る。ヤンワリと風が吹出した。埃が輕く立つ。
昔の女
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
※ヤアル氏は若手の中の
流行子
(
はやりつこ
)
で一作
毎
(
ごと
)
に技巧の変化を見せ過ぎる嫌ひはあるが、
浮
(
うは
)
調子で無く
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
然しジツと物の色に
滲入
(
しみい
)
る光では無く、軽く物の表に
浮
(
うは
)
ついて動く光である。向うから高下駄を
穿
(
は
)
いて、雨傘をさした職工らしい男が来る。番傘がキラ/\と目に
閃
(
きらめ
)
いた。
茗荷畠
(新字旧仮名)
/
真山青果
(著)
いくらか
浮
(
うは
)
つ調子に口の軽くなつた小谷にひきかへ、今夜の練吉は何となく元気がなかつた。
医師高間房一氏
(新字旧仮名)
/
田畑修一郎
(著)
無理解の周圍の中に生活する事は、吾々にとつて最も悲しい事であるが、「鳥のなげき」の
浮
(
うは
)
ついた
氣障
(
きざ
)
ないひあらはしは、その悲しみを賣物にしてゐるやうな推察を起させる。
貝殻追放:006 「八千代集」を読む
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
▼ もっと見る
俺の生活は下らない感覚の顫動の為に
攪乱
(
かうらん
)
されるやうな、そんな
浮
(
うは
)
ついたものではない。
公判
(新字旧仮名)
/
平出修
(著)
それに表が
浮
(
うは
)
々してゐて、松竹館の方へ
駈
(
ママ
)
持させてみたり、新宿をあけたりするから自然とダレたものが出来て来るのだ。何とかしなくちゃーと思ふ。ひる済んで、大阪屋のランチとポタアジュ。
古川ロッパ昭和日記:01 昭和九年
(新字旧仮名)
/
古川緑波
(著)
浮
(
うは
)
つきし声のかすれを思ひいで
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
氣が妙に
浮
(
うは
)
ついて來て、フワ/\と宙でも歩いてゐるかの
心地
(
ここち
)
。で車の響、人の顔、日光に反射する軒燈の硝子の
煌
(
きらめ
)
き、眼前にチラ/\する物の影物の音が都て自分とは遠く
隔
(
へだ
)
ツてゐるかと思はれる。
昔の女
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
浮
常用漢字
中学
部首:⽔
10画
“浮”を含む語句
浮雲
浮標
浮出
浮々
浮木
浮腫
浮浪者
浮彫
浮上
浮浪
浮気
浮沈
浮島
浮華
浮城
浮気者
浮脂
浮世
浮舟
浮橋
...