トップ
>
法度
>
はつと
ふりがな文庫
“
法度
(
はつと
)” の例文
賣
(
うる
)
術
(
すべ
)
など知らざる上に
都
(
みやこ
)
は知らず
在方
(
ざいかた
)
では身の
賣買
(
うりかひ
)
は
法度
(
はつと
)
にて誰に
頼
(
たの
)
まん樣もなく
當惑
(
たうわく
)
なして居たりしが十兵衞
鐺
(
はた
)
と
膝
(
ひざ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
而して時の政府に建言し、枝一本腕一本といふきびしい
法度
(
はつと
)
を設けて苗木を愛護し、数代の苦心によつて現在の壮大な松原が出来上つたものださうだ。
沼津千本松原
(新字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
それが文禄年間になると、「きかぬものたばこの
法度
(
はつと
)
銭法度
(
ぜにはつと
)
、玉のみこゑにげんたくの医者」と云ふ
落首
(
らくしゆ
)
が出来た程、一般に喫煙が流行するやうになつた。——
煙草と悪魔
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
鶴子の子供らしい親しみが加納の家に「
法度
(
はつと
)
」だといふのではなく、和作といふ人間に対する評価からすべての現象の生じたことを、今更はつきりと
呑
(
の
)
み込んだのである。
朧夜
(新字旧仮名)
/
犬養健
(著)
そのうち切支丹が
法度
(
はつと
)
になつて、信徒は皆
火炙
(
ひあぶり
)
にせられた。大膳もその数には漏れなかつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
まめがなけねばこの
路
(
みち
)
法度
(
はつと
)
。
どんたく:絵入り小唄集
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
牢内
(
らうない
)
より出入の節
科
(
とが
)
人の
側
(
そば
)
へ
親戚
(
みより
)
を
寄
(
よす
)
る事は
法度
(
はつと
)
なれど江戸と
違
(
ちが
)
ひ村方の人足のみにて知り
合
(
あひ
)
の百姓ども故知らぬ顏にて
煙草
(
たばこ
)
くゆらし居たりしとぞ
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
昔或る僧侶が幕府に獻言し、枝一本腕一本とかいふ嚴しい
法度
(
はつと
)
を作り、この松原を育てゝその蔭の田畑の潮煙から蒙むる損害を防いだものであるさうだ。
樹木とその葉:30 駿河湾一帯の風光
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
慶安太平記の由井正雪が
大望
(
たいまう
)
を企てた時、その一味徒党には浪人ものが多かつた。これは当時の
法度
(
はつと
)
として養子といふものを禁じた結果として、甚六でない二男三男四男五男……が有り余つた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
逐
(
ちく
)
一に
白状
(
はくじやう
)
には
及
(
および
)
ぬ
然
(
され
)
ば殺害せしと思ふ當人を
取逃
(
とりにが
)
し殊に御
法度
(
はつと
)
の
一人旅
(
ひとりたび
)
を
泊
(
とめ
)
し
落度
(
おちど
)
の申譯立ちがたく罪は徳右衞門一人に
歸
(
き
)
し長き
牢舍
(
らうしや
)
のうち
憐
(
あはれ
)
むべし
渠
(
かれ
)
は
牢死
(
ろうし
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“法度”の意味
《名詞》
法度(はっと)
法律。
禁制。禁令。
(「御法度」の形で)禁止事項。禁止されている行為。
(出典:Wiktionary)
法
常用漢字
小4
部首:⽔
8画
度
常用漢字
小3
部首:⼴
9画
“法度”で始まる語句
法度令
法度汁