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気味合
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きみあい
ふりがな文庫
“
気味合
(
きみあい
)” の例文
実はかく申す
生
(
せい
)
も数年前までは『古今集』崇拝の一人にて
候
(
そうら
)
いしかば、今日世人が『古今集』を崇拝する
気味合
(
きみあい
)
はよく
存申
(
ぞんじもうし
)
候。
歌よみに与ふる書
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
萩
(
はぎ
)
の花むらを見ている静かな主水の横顔を、伝内はわきからながめていたが、主水の今日の身仕舞に軽薄なほど派手な
気味合
(
きみあい
)
のあることに気がついた。
鈴木主水
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
小団次の斎藤大八郎、諫言の
押手
(
おして
)
利きで、光秀と
気味合
(
きみあい
)
の別れも応へたり。菊之助の長兵衛は難役を味
好
(
よ
)
くこなしたれど、人品が好すぎたり。栄三郎の同女房もよし。
明治座評:(明治二十九年四月)
(新字旧仮名)
/
三木竹二
(著)
新ポン教の教理は仏教に似て、そうしてまた
神道
(
しんとう
)
の
気味合
(
きみあい
)
を持って居る教えである。ちょうど日本の
両部神道
(
りょうぶしんとう
)
というたようなものであるが、しかし
其教
(
それ
)
よりもなお
一層
(
いっそう
)
進んで居ります。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
客座にどっしりと構えて
鷹揚
(
おうよう
)
にまださほどは居ぬ
蚊
(
か
)
を
吾家
(
うち
)
から
提
(
さ
)
げた大きな
雅
(
が
)
な
団扇
(
うちわ
)
で
緩
(
ゆる
)
く
払
(
はら
)
いながら、
逼
(
せま
)
らぬ
気味合
(
きみあい
)
で眼のまわりに
皺
(
しわ
)
を
湛
(
たた
)
えつつも、何か話すところは実に堂々として
鵞鳥
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
いわゆる女にしても見ま欲しいという
目眩
(
まぶ
)
しいような美貌で、まるで
国貞
(
くにさだ
)
の
田舎源氏
(
いなかげんじ
)
の画が抜け出したようであった。難をいったら余り美くし過ぎて、
丹次郎
(
たんじろう
)
というニヤケた
気味合
(
きみあい
)
があった。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
と、紫玉の手には、ずぶずぶと響いて、腐れた瓜を突刺す
気味合
(
きみあい
)
。
伯爵の釵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ずっと前の事であるが、
或
(
ある
)
人から
気味合
(
きみあい
)
の
妙
(
みょう
)
な
談
(
はなし
)
を聞いたことがある。そしてその話を今だに忘れていないが、人名や地名は今は既に
林間
(
りんかん
)
の
焚火
(
たきび
)
の煙のように、
何処
(
どこ
)
か知らぬところに
逸
(
いっ
)
し去っている。
観画談
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
唯
(
と
)
、紫玉の手には、づぶ/\と響いて、腐れた
瓜
(
うり
)
を
突刺
(
つきさ
)
す
気味合
(
きみあい
)
。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
今日世人が『古今集』を崇拝する
気味合
(
きみあい
)
は
能
(
よ
)
く存申候。
歌よみに与ふる書
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
味
常用漢字
小3
部首:⼝
8画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
“気味”で始まる語句
気味
気味悪
気味助