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樽屋
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たるや
ふりがな文庫
“
樽屋
(
たるや
)” の例文
樽屋
(
たるや
)
桶屋
(
おけや
)
の商売が
我邦
(
わがくに
)
にはじまったのは、はっきり
何時
(
いつ
)
からということはできないが、ともかくもそう古いころのことでないらしい。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
鍛冶屋
(
かじや
)
、仕立屋、水車小屋、せんべや、
樽屋
(
たるや
)
。それから自転車屋など。それらはなんというすばらしい
見物
(
みもの
)
だったことだろう。
空気ポンプ
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
竈河岸
(
へっついがし
)
、浜町、それで田辺の家の方では
樽屋
(
たるや
)
のおばさんや大川端の兄を呼んでいた。それを捨吉は涼子に応用した。
桜の実の熟する時
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
と、
樽屋
(
たるや
)
三右衛門は、父として嫁入り近い彼女の沈んでいることが、気懸りでもあり、不足でもあった。
下頭橋由来
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ちょうど
樽屋
(
たるや
)
の運搬車のようなもので、二つの車輪の上に長い
梯子
(
はしご
)
を渡してその前端を
轅
(
ながえ
)
にしたものだった。各馬車には、というよりむしろ各梯子には、相接した四頭の馬がつけられていた。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
▼ もっと見る
「こいつのイ、
樽屋
(
たるや
)
の
清
(
せい
)
さの子供だけどのイ、下駄を一足やっとくれや。あとから、おっ母さんが
銭
(
ぜに
)
もってくるげなで」
狐
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
廊下の
暖簾
(
のれん
)
の間から舞台の方の幕の動くのも見える。
樽屋
(
たるや
)
のおばさんの娘をそういう暖簾のかげに見つけるのは丁度
汐水
(
しおみず
)
の中に海の魚を置くほど似合わしくもある。
桜の実の熟する時
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
樽屋
(
たるや
)
の家族は、お次の婚礼が近いので南縁に
縫
(
ぬ
)
い
物
(
もの
)
をひろげていたが
下頭橋由来
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
樽屋
(
たるや
)
の文六ちゃんの家は、みんなの家とは少しはなれたところにありました。ひろい、
蜜柑畑
(
みかんばたけ
)
になっている屋敷にかこわれて、一軒きり、
谷地
(
やち
)
にぽつんと立っていました。
狐
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
就中
(
わけても
)
、まだ小娘のように思われていた人達が遽かに姉さんらしく成って来たには驚かされる。そういう人達の中には
大伝馬町
(
おおてんまちょう
)
の大勝の娘、それから
竈河岸
(
へっついがし
)
の
樽屋
(
たるや
)
の娘なぞを数えることが出来る。
桜の実の熟する時
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
樽屋
(
たるや
)
の
木之助
(
きのすけ
)
爺
(
じい
)
さんの
話
(
はなし
)
では、この
鐘
(
かね
)
をつくった
鐘師
(
かねし
)
がひどいぜんそく
持
(
も
)
ちで、しょっちゅうのどをごろごろいわせていたので、それが
鐘
(
かね
)
にもうつって、この
鐘
(
かね
)
を
叩
(
たた
)
くと、ごオんのあとに
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
就中
(
わけても
)
、まだ小娘のように思われていた人達が遽かに姉さんらしく成って来たには驚かされる。そういう人達の中には、
大伝馬町
(
おおてんまちょう
)
の
大勝
(
だいかつ
)
の娘、それからへ
竃河岸
(
へっついがし
)
の
樽屋
(
たるや
)
の娘なぞを数えることが出来る。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
と、
樽屋
(
たるや
)
の
木之助
(
きのすけ
)
爺
(
じい
)
さんと、ほか二、三
人
(
にん
)
の
老人
(
ろうじん
)
があいづちをうった。
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
樽屋
(
たるや
)
の
次郎
(
じろう
)
さんがつかつかとはいってきて
空気ポンプ
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
“樽屋”の解説
樽屋(たるや)は、江戸の町政を司る町年寄三家の1つ。家紋は桔梗。江戸草創期以来の旧家で、町年寄を世襲で勤め、当主は樽屋藤左衛門と名乗った。
三家に順位をつけると、奈良屋・樽屋・喜多村家ということになり、町年寄の家格としては第2位となる。
(出典:Wikipedia)
樽
漢検準1級
部首:⽊
16画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“樽”で始まる語句
樽
樽柿
樽神輿
樽拾
樽代
樽爼
樽御輿
樽床几
樽俎
樽前