“たるや”の漢字の書き方と例文
語句割合
樽屋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、樽屋たるや三右衛門は、父として嫁入り近い彼女の沈んでいることが、気懸りでもあり、不足でもあった。
下頭橋由来 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ちょうど樽屋たるやの運搬車のようなもので、二つの車輪の上に長い梯子はしごを渡してその前端をながえにしたものだった。各馬車には、というよりむしろ各梯子には、相接した四頭の馬がつけられていた。
「こいつのイ、樽屋たるやせいさの子供だけどのイ、下駄を一足やっとくれや。あとから、おっ母さんがぜにもってくるげなで」
(新字新仮名) / 新美南吉(著)