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樹相
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じゆさう
それだから
既に
薪に
伐るべき
時期を
過して、
大木の
相を
具へて
團栗が
其の
淺い
皿に
載せられるやうに
成れば、
枯葉は
潔く
散り
敷いてからりと
爽かに
樹相を
見せるのである。
彼等は
漸く
樹相を
形づくると
共に
鋸の
齒が
残酷に
渡つて
少しでも
餘裕を
與へられないのである。それで
彼等の
間には
自然に
只恐怖する
性質のみが
助長されたのであるかも
知れない。