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標
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しる
ふりがな文庫
“
標
(
しる
)” の例文
厨神大黒天もなかなか武備も抜かっておらぬという
標
(
しる
)
しに槌を持たせたのが、後には財宝を打ち出す槌とのみ心得らるるに及んだと見える。
十二支考:11 鼠に関する民俗と信念
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
海道を東のほうへはいり、むかし鎌倉道だったと伝えられる草がくれの
細径
(
ほそみち
)
を
辿
(
たど
)
ってゆくと、
牛田村
(
うしだむら
)
という処の松原はずれに
苔
(
こけ
)
むした
標
(
しる
)
しの石が立っていた。
日本婦道記:墨丸
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
多分に施行も出しました事でございまして、
彼
(
か
)
の砕けた皿を後世のためにと云うので、皿山の
麓方
(
ねがた
)
のこんもりとした小高き処へ
埋
(
うず
)
めて、
標
(
しる
)
しを建て、これを
小皿山
(
こざらやま
)
と名づけました。
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
三十間堀
(
さんじつけんぼり
)
に出でて、二町ばかり来たる
角
(
かど
)
を西に折れて、
唯
(
と
)
有る露地口に清らなる
門構
(
かどがまへ
)
して、
光沢消硝子
(
つやけしガラス
)
の
軒燈籠
(
のきとうろう
)
に鳥と
標
(
しる
)
したる
方
(
かた
)
に、人目にはさぞ
解
(
わけ
)
あるらしう二人は連立ちて入りぬ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
酋長抔の位階の
標
(
しる
)
しとして用ゐられしなるべしと
思惟
(
しゐ
)
するのみ。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
▼ もっと見る
と、
標
(
しる
)
した石があった。伊織はその辺から崖の中へ
紛
(
まぎ
)
れ込んだ。
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
サウシの書(前出)に若いポルトガル人が群狼に襲われ樹上に登って害を免がれ後日の記念にその樹を伐り倒し株ばかり残して謝意を
標
(
しる
)
した。
十二支考:02 兎に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
さて父がその樹の根本から初めて胸の高さの処まで刻み目を付ける、これと同時に賦魂の神カリ自身
倚
(
よ
)
りて坐せる木に刻み目を付けて新たに一人地上に生出せるを
標
(
しる
)
すとぞ。
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
標
常用漢字
小4
部首:⽊
15画
“標”を含む語句
目標
標本
標準
商標
標題
浮標
標語
道標
墓標
澪標
標章
標榜
標的
標札
標識
標柱
標致
石標
木標
標幟
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