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楽土
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らくど
ふりがな文庫
“
楽土
(
らくど
)” の例文
旧字:
樂土
けれど、黄巾党が
跋扈
(
ばっこ
)
すればするほど、
楽土
(
らくど
)
はおろか、一日の
安穏
(
あんのん
)
も土民の中にはなかった。
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
夕日
(
ゆうひ
)
は、
重
(
かさ
)
なり
合
(
あ
)
った、
高
(
たか
)
い
山
(
やま
)
のかなたに
沈
(
しず
)
んだのであります。さんらんとして、百
花
(
か
)
の
咲
(
さ
)
き
乱
(
みだ
)
れている、そして、いつも
平和
(
へいわ
)
な
楽土
(
らくど
)
が、そこにはあるもののごとく
思
(
おも
)
われました。
深山の秋
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
が、世間の思っているように岩山ばかりだった
訣
(
わけ
)
ではない。実は
椰子
(
やし
)
の
聳
(
そび
)
えたり、
極楽鳥
(
ごくらくちょう
)
の
囀
(
さえず
)
ったりする、美しい
天然
(
てんねん
)
の
楽土
(
らくど
)
だった。こういう楽土に
生
(
せい
)
を
享
(
う
)
けた鬼は勿論平和を愛していた。
桃太郎
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
虫の中でも人間に評判のよくないものの
随一
(
ずいいち
)
は
蛆
(
うじ
)
である。「蛆虫めら」というのは最高度の
軽侮
(
けいぶ
)
を意味するエピセットである。これはかれらが
腐肉
(
ふにく
)
や
糞堆
(
ふんたい
)
をその定住の
楽土
(
らくど
)
としているからであろう。
蛆の効用
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
中国の
探題
(
たんだい
)
羽柴筑前守と一介の茶弟子
於福
(
おふく
)
とは、おのずから奉じゆく道はちがうが、世に
楽土
(
らくど
)
を
創
(
た
)
て、人に益し、あわせて自分一箇も人間らしゅう達成してゆこうとする志に変りはない。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“楽土”の意味
《名詞》
苦しみなどかなく安楽に暮らせる場所。楽園。
(出典:Wiktionary)
楽
常用漢字
小2
部首:⽊
13画
土
常用漢字
小1
部首:⼟
3画
“楽”で始まる語句
楽
楽器
楽書
楽屋
楽園
楽隊
楽欲
楽々
楽焼
楽譜