“於福”の読み方と例文
読み方割合
おふく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると、一人ぼっち、於福おふくが堤に立っていた。夏でも於福だけは、ちゃんと着物を着て、水にも泳がず、赤蛙も喰べなかった。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「では、於福おふくではありませんか。もと清洲きよすの茶わん屋捨次郎すてじろうの息子。後に、流浪していたのを、しばらく長浜へ拾って飼いおいたことがあるが」
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あるじの茶わん屋捨次郎は、美しいお内儀かみと、息子の於福おふくをそばにおいて、火鉢と晩酌ばんしゃくの膳をそばに、よいごきげんでみんなに話をして聞かせている。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)