“於菟”の読み方と例文
読み方割合
おと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わが国で寅年に生れた男女に於菟おとという名を付ける例がしばしばある、その由来は『左伝』に楚の若敖じゃくごううんより妻を娶り闘伯比を生む
森の祖母が八十八で亡くなったのは明治三十九年七月で、ちょうど於菟おとさんと、宅の長男と、二人の曾孫が高等学校へ入学した時でした。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
されど彼女にわざわいを及ぼさんは本意なしと思いければ、石塚重平氏にたくして彼に勉学をすすめさせ、また於菟おと女史に書を送りて今回の渡航を告げ、後事こうじを托し、これにて思い残す事なしと
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)