トップ
>
於菟
>
おと
ふりがな文庫
“
於菟
(
おと
)” の例文
わが国で寅年に生れた男女に
於菟
(
おと
)
という名を付ける例がしばしばある、その由来は『左伝』に楚の
若敖
(
じゃくごう
)
、
䢵
(
うん
)
より妻を娶り闘伯比を生む
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
森の祖母が八十八で亡くなったのは明治三十九年七月で、ちょうど
於菟
(
おと
)
さんと、宅の長男と、二人の曾孫が高等学校へ入学した時でした。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
されど彼女に
禍
(
わざわい
)
を及ぼさんは本意なしと思いければ、石塚重平氏に
托
(
たく
)
して彼に勉学を
勧
(
すす
)
めさせ、また
於菟
(
おと
)
女史に書を送りて今回の渡航を告げ、
後事
(
こうじ
)
を托し、これにて思い残す事なしと
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
或時
紺飛白
(
こんがすり
)
の
筒袖
(
つつそで
)
の著物の縫いかけが、お嫂様のお部屋にあったのを見かけました。
於菟
(
おと
)
さんの
不断著
(
ふだんぎ
)
を縫って見ようとなすったのです。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
我が国の女子にして新聞社員たりしは、実に
於菟
(
おと
)
女史を以て
嚆矢
(
こうし
)
とすべし。かくて女史は給料の余りを以て同志の婦女を助け、共に坂崎氏の家に同居して学事に
勉
(
つと
)
めしめ、自ら訓導の任に当りぬ。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
▼ もっと見る
『多紀氏の事蹟』もまた昭和八年に出版せられましたが、その年の暮にはまた
於菟
(
おと
)
さんと共に、『鴎外遺珠と思ひ出』という書物を公にしました。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
六
於菟
(
おと
)
女史
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
於
漢検準1級
部首:⽅
8画
菟
漢検準1級
部首:⾋
12画
“於菟”で始まる語句
於菟吉
於菟子
於菟彦