“於松”の読み方と例文
読み方割合
おまつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
於松おまつ。……おとなしゅう待っておれよ。父はこれから都を経て、岐阜ぎふという国までお使いに行ってくる。よいか。わかったか」
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ぽろぽろと泣いて顔をそむける傅役もりやくの二人を、於松おまつは見てもいなかった。聞くと共に、おどり上がらぬばかり手を打って
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かねてそちだけには、詳しく告げてあるが、いよいよ質子ちし於松おまつ(松寿丸のこと)どのを、安土へれねばならぬ日が参った。今日にも打ち立つ所存しょぞん
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)