於松おまつ)” の例文
於松おまつ。……おとなしゅう待っておれよ。父はこれから都を経て、岐阜ぎふという国までお使いに行ってくる。よいか。わかったか」
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ぽろぽろと泣いて顔をそむける傅役もりやくの二人を、於松おまつは見てもいなかった。聞くと共に、おどり上がらぬばかり手を打って
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かねてそちだけには、詳しく告げてあるが、いよいよ質子ちし於松おまつ(松寿丸のこと)どのを、安土へれねばならぬ日が参った。今日にも打ち立つ所存しょぞん
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
孝高よしたかも名ある武士、於松おまつもその人の子。ただ御寛仁ごかんじんにあまえているも本意ではございますまい。——こう察して、半兵衛の取り計らったことでございます。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「おう、於松おまつ。元気だな」
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
於松おまつ。こちらへ来い」
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)