“於義丸”の読み方と例文
読み方割合
おぎまる100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この夏以来の——いや小牧講和の前後から、名は秀吉の養子でも、実際は、質子ちしとして、家康の一子於義丸おぎまるが、大坂城へ送られたときから——
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
家康(中略)、おのが庶子於義丸おぎまるを遣し、石川数正が子の勝千代と、作左衛門が子の仙千代とを附添へて都に登しぬ。
大久保湖州 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
三十六さい右近衛権少将うこんえごんしょうしょうにせられた家康の一門はますます栄えて、嫡子ちゃくし二郎三郎信康が二十一歳になり、二男於義丸おぎまる秀康ひでやす)が五歳になった時、世にいう築山殿つきやまどの事件が起こって
佐橋甚五郎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)