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旧家
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きゅうか
ふりがな文庫
“
旧家
(
きゅうか
)” の例文
旧字:
舊家
それで本家とか
旧家
(
きゅうか
)
とかいうような、もっとも念入りの葺きかたをしていた家から、最初にこれをやめて
瓦屋
(
かわらや
)
になろうとしている。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
雪子の細胞には、他人のさういふ仕打ちの底の心理を察して
羨
(
うらや
)
むだけの
旧家
(
きゅうか
)
育ちの人間によくある、加虐性も被虐性も織り込まれてゐた。
過去世
(新字旧仮名)
/
岡本かの子
(著)
それは
或
(
あ
)
る
鎌倉
(
かまくら
)
の
旧家
(
きゅうか
)
に
起
(
おこ
)
りました
事件
(
こと
)
で、
主人
(
あるじ
)
夫婦
(
ふうふ
)
は
漸
(
ようや
)
く五十になるか、ならぬ
位
(
くらい
)
の
年輩
(
ねんぱい
)
、そして
二人
(
ふたり
)
の
間
(
あいだ
)
にたった
一人
(
ひとり
)
の
娘
(
むすめ
)
がありました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
また林太郎の家も何十代つづいたかわからないという
旧家
(
きゅうか
)
で、村の一番北のはずれに、霞ガ浦を見下して、大きなわら屋根をかぶっていました。
あたまでっかち
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
「それがどうも分らないんだ。牛丸君の家は
旧家
(
きゅうか
)
だから、金がうんとあると思われたのかもしれないな。そんなら、あとになって、きっと
脅迫状
(
きょうはくじょう
)
がくるよ」
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
大伯父が純宗教家でそう華々しい生活もして居なかったけれ共
旧家
(
きゅうか
)
だもんで今東京で相当に暮して居る。
千世子(二)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
加部
(
かべ
)
小ツルがチリリンヤ(
腰
(
こし
)
にリンをつけて、用足しをする
便利屋
(
べんりや
)
)の
娘
(
むすめ
)
であり、
木下富士子
(
きのしたふじこ
)
が
旧家
(
きゅうか
)
の子どもであり、ヘイと返事をした
香川
(
かがわ
)
マスノが町の料理屋の娘であり
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
昔から代々うち続いた
旧家
(
きゅうか
)
が軒をならべた、静かな一角でございまして、ご商売屋さんと申しますれば、
三河屋
(
みかわや
)
さんとか、
駒屋
(
こまや
)
さん、さては、
井筒屋
(
いづつや
)
さんというような、表看板はごく、ひっそりと
両面競牡丹
(新字新仮名)
/
酒井嘉七
(著)
土着
(
どちゃく
)
の
旧家
(
きゅうか
)
らしい
土塀
(
どべい
)
や
樹木
(
じゅもく
)
が、
母屋
(
おもや
)
を深くつつんでいた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一七
旧家
(
きゅうか
)
にはザシキワラシという神の住みたもう家少なからず。この神は多くは十二三ばかりの童児なり。おりおり人に姿を見することあり。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
富んでゐる
無職業
(
しもたや
)
の
旧家
(
きゅうか
)
であることだけは判つたが、内部の家族の生活振りや程度のことなど、子供
等
(
ら
)
の方から、てんで知り
度
(
た
)
い慾望もなかつたのである。
蝙蝠
(新字旧仮名)
/
岡本かの子
(著)
昔の面影が残って居る様で、若し幸運ばかり続いて昔の
旧家
(
きゅうか
)
がそのまま越後でしっかりして居たら、今頃私なんかに「お婆さんお婆さん」と呼ばれたり、僅かばかりの恵に
農村
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
“旧家”の解説
旧家
(きゅうけ)
# 公家の家格
(きゅうか)
# 古くから続く由緒ある家系を持つ家のこと。
# 以前の家
(出典:Wikipedia)
旧
常用漢字
小5
部首:⽇
5画
家
常用漢字
小2
部首:⼧
10画
“旧家”で始まる語句
旧家主