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斑犬
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ぶちいぬ
ふりがな文庫
“
斑犬
(
ぶちいぬ
)” の例文
「そうよ、其奴を、
旦
(
だん
)
が
踏潰
(
ふみつぶ
)
して怒ってると、そら、
俺
(
おいら
)
を
追掛
(
おっか
)
けやがる
斑犬
(
ぶちいぬ
)
が、ぱくぱく
食
(
くい
)
やがった、おかしかったい、それが昨日さ。」
白金之絵図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そこで
木樵
(
きこり
)
はすぐ白犬と
斑犬
(
ぶちいぬ
)
とを、両方の
側
(
わき
)
にかかえたまま、黒犬の背中に跨って、大きな声でこう云いつけました。
犬と笛
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
イワン・フョードロヸッチはひどく夢中になつて、さうしたものに見惚れてゐたが、馭者台から降りたばかりの猶太人の
腓
(
ふくらはぎ
)
に
斑犬
(
ぶちいぬ
)
が噛みついた時、はじめて我れに返つた。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:04 イワン・フョードロヸッチ・シュポーニカとその叔母
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
おかしいなと思って、他の犬を調べて見たが、一匹だけ、ホラ、茶の
斑
(
ぶち
)
のお寺の犬の脚の裏にベットリと同じインキがついているんだ。白い犬と
斑犬
(
ぶちいぬ
)
は親友らしく、いつも一緒にふざけているらしい。
贋紙幣事件
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
荒物屋
(
あらものや
)
の
軒下
(
のきした
)
の
薄暗
(
うすくら
)
い処に、
斑犬
(
ぶちいぬ
)
が一頭、うしろ
向
(
むき
)
に、長く伸びて寝て居たばかり、事なく着いたのは由井ヶ浜である。
星あかり
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
「噛め。噛め。洞穴の入口に立っている土蜘蛛を噛み殺せ。」と、
斑犬
(
ぶちいぬ
)
の背中をたたいて、云いつけました。
犬と笛
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「これは」森君は茶の
斑犬
(
ぶちいぬ
)
を指した。
贋紙幣事件
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
荒物屋
(
あらものや
)
の
軒下
(
のきした
)
の
薄暗
(
うすくら
)
い
處
(
ところ
)
に、
斑犬
(
ぶちいぬ
)
が一
頭
(
とう
)
、うしろ
向
(
むき
)
に、
長
(
なが
)
く
伸
(
の
)
びて
寢
(
ね
)
て
居
(
ゐ
)
たばかり、
事
(
こと
)
なく
着
(
つ
)
いたのは
由井
(
ゆゐ
)
ヶ
濱
(
はま
)
である。
星あかり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「高の知れた食蜃人なぞを、何でこの
私
(
わたくし
)
が
怖
(
こわ
)
がりましょう。その証拠には、今ここで、
訳
(
わけ
)
なく私が退治して御覧に入れます。」と云いながら、
斑犬
(
ぶちいぬ
)
の背中を一つたたいて
犬と笛
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
檐下
(
のきした
)
に、白と茶の大きな
斑犬
(
ぶちいぬ
)
が
一頭
(
ひとつ
)
、ぐたりと寝ていました。——あの大坊主と道づれでしたが。……
彼奴
(
あいつ
)
、あの調子だから、遠慮なしに店口で喚いて、
寝惚声
(
ねぼけごえ
)
をした女に方角をききましたっけ。
露萩
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
斑
常用漢字
中学
部首:⽂
12画
犬
常用漢字
小1
部首:⽝
4画
“斑”で始まる語句
斑
斑点
斑々
斑紋
斑鳩
斑猫
斑雪
斑點
斑入
斑牛