トップ
>
擲
>
は
ふりがな文庫
“
擲
(
は
)” の例文
威勢のいい弥次馬が、
擲
(
は
)
り飛ばしそうな勢いでこう呶鳴りながら、どんどん駆けて行った。
幻想
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
九月の四日に文治に拳骨で
擲
(
は
)
り倒されまして、目が覚めたようになって
頻
(
しき
)
りに
稼
(
かせ
)
いで、此の
長家
(
ながや
)
へ越して来たと見えて、
夜具縞
(
やぐじま
)
の
褞袍
(
どてら
)
を着て、
刷毛
(
はけ
)
を下げまして帰って来まして
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
疳癪がおこつた時には表の米屋が白犬を
擲
(
は
)
ると思ふて私の家の洗ひかへしを
光沢出
(
つやだ
)
しの
小槌
(
こづち
)
に、
碪
(
きぬた
)
うちでも遣りに来て下され、それならばお前さんも人に憎くまれず私の方でも大助り
わかれ道
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
あんまり馬鹿馬鹿しいんで何とか答弁をしようかとも考えたが、
滅多
(
めった
)
な事を云えば
擲
(
は
)
りつけられるだけだから、まあやめにして置いた。さればと云って返事をしなければまたやりつけられる。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
疳癪
(
かんしやく
)
がおこつた
時
(
とき
)
には
表
(
おもて
)
の
米屋
(
こめや
)
が
白犬
(
しろいぬ
)
を
擲
(
は
)
ると
思
(
おも
)
ふて
私
(
わたし
)
の
家
(
うち
)
の
洗
(
あら
)
ひかへしを
光澤出
(
つやだ
)
しの
小槌
(
こづち
)
に、
碪
(
きぬた
)
うちでも
遣
(
や
)
りに
來
(
き
)
て
下
(
くだ
)
され、それならばお
前
(
まへ
)
さんも
人
(
ひと
)
に
憎
(
にく
)
まれず
私
(
わたし
)
の
方
(
はう
)
でも
大助
(
おほだす
)
かり
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
疳癪がおこつた時には表の米屋が白犬を
擲
(
は
)
ると思ふて私の家の洗ひかへしを
光澤出
(
つやだ
)
しの小槌に、
碪
(
きぬた
)
うちでも遣りに來て下され、夫れならばお前さんも人に憎くまれず私の方でも大助かり
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
擲
漢検1級
部首:⼿
18画
“擲”を含む語句
打擲
放擲
抛擲
擲倒
擲附
擲弾兵
手擲弾
投擲
擲殺
擲出
擲却
乾坤一擲
一擲
御打擲
擲弾
酒銭擲三緡
革擲
擲銭卜
書擲
横擲
...