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押退
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おしの
ふりがな文庫
“
押退
(
おしの
)” の例文
モン長 おゝ、
汝
(
おのれ
)
、
不所存者
(
ふしょぞんもの
)
めが!
父
(
ちゝ
)
を
押退
(
おしの
)
けて
先
(
さき
)
へ
墓
(
はか
)
へ
入
(
はひ
)
らうとは、
何
(
なん
)
といふ
作法知
(
さはふし
)
らずぢゃ、
汝
(
おのれ
)
!
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
きつぱり跳ねつけるやうに
強
(
きつ
)
く手をふつたが、それでもこの船がこの儘天国の港に船がかりするのだつたら、老人は皆を
押退
(
おしの
)
けて、誰よりも先に
埠頭
(
はとば
)
の土を踏んだに相違なかつた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
と
痩法師
(
やせほうし
)
が杖に
縋
(
すが
)
って、珠数まで
揉
(
も
)
みながら、ずッと寄ると——ついと
退
(
の
)
く。……
端折
(
はしょ
)
った
白脛
(
しらはぎ
)
を、卯の花に、はらはらと消し、
真白
(
まっしろ
)
い手を、
衝
(
つ
)
と
掉
(
ふ
)
って
押退
(
おしの
)
けるようにしたのです。
河伯令嬢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
永遠性を誓えない邪恋を
押退
(
おしの
)
け純一無二のものでなければならないと、
賤
(
いや
)
しむべき肉の恋をこばんで、苦しむ身に投げつける言葉のそれは、まだ
忍耐
(
がまん
)
するとしても、名ばかりの夫妻とはいえ
遠藤(岩野)清子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
と額に太い青筋を出して、お島を
押退
(
おしの
)
けながら
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
とお百合を抱くようにして三人
鐘楼
(
しょうろう
)
に
駈上
(
かけあが
)
る。学円は奥に、上り口に晃、お百合、と互に
楯
(
たて
)
にならんと争う。やがて
押退
(
おしの
)
けて、晃、すっくと立ち、鎌を
翳
(
かざ
)
す。博徒、衆ともに下より取巻く。
夜叉ヶ池
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「もう私……気味が悪いの、
可厭
(
いや
)
だなぞって、そんな
押退
(
おしの
)
けるようなこと言えませんわ。あんまり可哀想な方ですもの。それはね、あの、うぐい(鯎)亭——ずッと河上の、川魚料理……ご存じでしょう。」
古狢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
押
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
退
常用漢字
小6
部首:⾡
9画
“押”で始まる語句
押
押入
押籠
押込
押立
押被
押付
押戴
押遣
押上