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手込
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てごめ
ふりがな文庫
“
手込
(
てごめ
)” の例文
これも亥太郎の
手込
(
てごめ
)
に逢つて、九死一生の危いところを救はれ、平次の取なしで少しばかりの罪はそのまゝ流してもらひました。
銭形平次捕物控:007 お珊文身調べ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
巡礼「はいはい、これは親方さんでございますか、まだ御挨拶もいたしませんで、此の者を
手込
(
てごめ
)
に致しまして誠に相済みません」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「そのほか
辻斬
(
つじぎり
)
は
流行
(
はや
)
る、女の子は
手込
(
てごめ
)
にされる、
京都
(
みやこ
)
へ近いこのあたりでも、ほんとに気が気ではありませぬ」
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
手込
(
てごめ
)
にせんとは不屆なり愼んで此方の調べを
受
(
うけ
)
よと
叱
(
しか
)
り
付
(
つけ
)
るに五兵衞はハツと心付是は
實
(
まこと
)
に恐れ入り奉つる
彼奴
(
かやつ
)
に悴を殺されたる無念の餘り御役人樣の御前を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「
口惜
(
くや
)
しい、わ、わたしは、こんな所へ
手込
(
てごめ
)
に連れてこられた上に、お
母
(
っか
)
さんが死んでも家へ帰られない」
鳴門秘帖:03 木曾の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
去年の暮お
前
(
めえ
)
を
手込
(
てごめ
)
にして済まなかった、面目次第もねえ、勘忍してくんねえ、
己
(
おら
)
ア知らねえで旦那のどてっ腹をえぐりに
来
(
き
)
ようと思ったら
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「言うまいと思えど言わでは事が済まず。そなたは過ぐる夜、机竜之助が
手込
(
てごめ
)
に
遭
(
あ
)
って帰ったな」
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
しかも、そいつア美しい生物で、イヤだと泣くのを
手込
(
てごめ
)
にして、お
関船
(
せきぶね
)
の底へ隠し、他領者を入れちゃならぬ御城下へくわえこみながら、殿様の目をかすめているという人相だ……
鳴門秘帖:03 木曾の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
半五「困るなアそんなことを云って、己が今
心配
(
しんぺえ
)
して居る処へ泣込んで来て、ほんとに困るなア、なに半治が
手込
(
てごめ
)
にすると、なに酔って居るんだろう」
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「さあ、水車小屋で
手込
(
てごめ
)
にした悪者は誰でしょう」
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
重助「はい/\何ともハヤ御親切さまのお心掛け、お礼の申し上げようもございませんが、ツイ腹立ち紛れに
手込
(
てごめ
)
な事をいたしました、どうか御勘弁を願います」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
巡「また
左様
(
そう
)
云う悪い者があったら
手込
(
てごみ
)
に谷川へ打込む事はならぬ、すぐ派出も
在
(
あ
)
るものじゃから訴えなければならんに、
手込
(
てごめ
)
にする事はない、なぜ届け
出
(
いで
)
んのじゃ」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何うぞ私の
願
(
ねがい
)
を
叶
(
かな
)
えてください、それとも
肯
(
き
)
かんければ
詮方
(
せんかた
)
がない、もう此の上は鬼になって、何の様な事をしても此の念を晴さずには置かん、仕儀によっては
手込
(
てごめ
)
にもせずばならん
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
込
常用漢字
中学
部首:⾡
5画
“手”で始まる語句
手
手拭
手前
手巾
手繰
手許
手向
手綱
手際
手燭