“てごめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手籠73.7%
手込26.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
受けじと為るを手籠てごめに取せて、互に何も知らぬ顔して、木の間伝ひに泉水の麁朶橋そたばし近く寄る時、書院の静なるに夫の高笑たかわらひするが聞えぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
おキンの私室を訪れて、これを手籠てごめにしたのが運の尽きさね。八十吉はその心構え細心な潜水夫だから、ガサツな水夫どもの酔いッぷりは肌に合わなかったろう。
「そのほか辻斬つじぎり流行はやる、女の子は手込てごめにされる、京都みやこへ近いこのあたりでも、ほんとに気が気ではありませぬ」
手込てごめにせんとは不屆なり愼んで此方の調べをうけよとしかつけるに五兵衞はハツと心付是はまことに恐れ入り奉つる彼奴かやつに悴を殺されたる無念の餘り御役人樣の御前を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)