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手始
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てはじめ
ふりがな文庫
“
手始
(
てはじめ
)” の例文
まずこれを独学の
手始
(
てはじめ
)
とす。かつまた
会読
(
かいどく
)
は入社後三、四ヶ月にて始む。これにて大いに読書の力を増すべし。
慶応義塾新議
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
ロミオ けふの
此
(
この
)
惡運
(
あくうん
)
は
此儘
(
このまゝ
)
では
濟
(
す
)
むまい。これは
只
(
たゞ
)
不幸
(
ふしあはせ
)
の
手始
(
てはじめ
)
、つゞく
不幸
(
ふかう
)
が
此
(
この
)
結局
(
しまつ
)
をせねばならぬ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
結うことはお
牧
(
まき
)
婆
(
ば
)
あやの髪を、前髪に
張
(
はり
)
のない、小さい
祖母子
(
おばこ
)
に結ったのが
手始
(
てはじめ
)
で、後には母の髪、妹の髪、女中たちの髪までも結い、我髪は
固
(
もと
)
より自ら結った。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
往った先の事はよかれあしかれ、鶴子は今住む家の門を出る事が自分の生涯をつくり直す
手始
(
てはじめ
)
だと日頃から心づいてはいたものの、きょうが日までこれを決行する機会がなかった。
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
本艦
(
ほんかん
)
之
(
これ
)
に
應
(
おう
)
じて
先
(
ま
)
づ
手始
(
てはじめ
)
には八
吋
(
インチ
)
速射砲
(
そくしやほう
)
つゞいて
打出
(
うちだ
)
す
機關砲
(
きくわんほう
)
。
月
(
つき
)
は
慘
(
さん
)
たり、
月下
(
げつか
)
の
海上
(
かいじやう
)
に
砲火
(
ほうくわ
)
迸
(
とばし
)
り、
硝煙
(
せうゑん
)
朦朧
(
もうらう
)
と
立昇
(
たちのぼ
)
る
光景
(
くわうけい
)
は、
昔
(
むかし
)
がたりのタラント
灣
(
わん
)
の
夜戰
(
やせん
)
もかくやと
想
(
おも
)
はるゝばかり。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
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俳句もまた写生という事を
手始
(
てはじめ
)
にしてその道に入り、年を経てもなお怠ることなく励むことによって表現の自由を獲得することになる。如何にその心が深くとも表現の自由が欠けては無為に終る。
俳句への道
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
始
常用漢字
小3
部首:⼥
8画
“手”で始まる語句
手
手拭
手前
手巾
手繰
手許
手向
手綱
手際
手燭