“てはじめ”の漢字の書き方と例文
語句割合
手始100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
往った先の事はよかれあしかれ、鶴子は今住む家の門を出る事が自分の生涯をつくり直す手始(てはじめ)だと日頃から心づいてはいたものの、きょうが日までこれを決行する機会がなかった。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
本艦(ほんかん)之(これ)に應(おう)じて先(ま)づ手始(てはじめ)には八吋(インチ)速射砲(そくしやほう)つゞいて打出(うちだ)す機關砲(きくわんほう)。月(つき)は慘(さん)たり、月下(げつか)の海上(かいじやう)に砲火(ほうくわ)迸(とばし)り、硝煙(せうゑん)朦朧(もうらう)と立昇(たちのぼ)る光景(くわうけい)は、昔(むかし)がたりのタラント灣(わん)の夜戰(やせん)もかくやと想(おも)はるゝばかり。
俳句もまた写生という事を手始(てはじめ)にしてその道に入り、年を経てもなお怠ることなく励むことによって表現の自由を獲得することになる。如何にその心が深くとも表現の自由が欠けては無為に終る。
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)