戯言じようだん)” の例文
旧字:戲言
本に両為りようだめで御座んすほどにと戯言じようだんまじり何時となく心安く、お京さんお京さんとて入浸いりびたるを職人ども翻弄からかひては帯屋の大将のあちらこちら
わかれ道 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
『いや、戯言じようだんぢやない。』と銀之助は丑松の顔を熟視みまもつた。『実際、君の顔色は好くない——て貰つては奈何どうかね。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
ほんに兩爲りやうだめ御座ござんすほどにと戯言じようだんまじり何時いつとなく心安こゝろやすく、おきやうさんおきやうさんとて入浸いりびたるを職人しよくにんども挑發からかひては帶屋おびや大將たいしやうのあちらこちら
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
れはおまへなくなつたらすこしも面白おもしろことくなつて仕舞しまふのだから其樣そんいや戯言じようだんしにしておれ、えゝつまらないことひとだとかしらをふるに
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
己れはお前が居なくなつたら少しも面白い事は無くなつてしまふのだからそんなやな戯言じようだんしにしておくれ、ゑゑつまらない事を言ふ人だとかしらをふるに
わかれ道 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)