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ぎげん
ふりがな文庫
“
戯言
(
ぎげん
)” の例文
旧字:
戲言
これ
固
(
も
)
と一場の
戯言
(
ぎげん
)
なりとはいへども、この戯言はこれを欲するの念
切
(
せつ
)
なるより出でし者にして、その裏面には
強
(
あなが
)
ちに戯言ならざる者ありき。
俳人蕪村
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
つまりこの一劃は、
殯室
(
モーチュアリー・ルーム
)
で云うところのいわゆる前室に当るもので、突き当りの
扉
(
ドア
)
の奥が、
公教
(
カトリック
)
の
戯言
(
ぎげん
)
で
霊舞室
(
おどりば
)
と呼ばれる中室になっていた。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
五十万
円
(
ママ
)
を以て三隻の
水雷船
(
すいらいせん
)
を造り、以て敵を
鏖
(
みなごろし
)
にすべしなど真に一
場
(
じょう
)
の
戯言
(
ぎげん
)
に
似
(
に
)
たれども、
何
(
いず
)
れの時代にもかくのごとき
奇談
(
きだん
)
は珍らしからず。
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
戯言
(
ぎげん
)
とも附かず
罵詈
(
ばり
)
とも附かぬ
曖昧
(
あいまい
)
なお
饒舌
(
しゃべり
)
に暫らく時刻を移していると、
忽
(
たちま
)
ち梯子段の下にお勢の声がして
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
「申し訳ない。つい、つまらん
戯言
(
ぎげん
)
をなして、なんとも済まん。……どうか心を取り直してくれ」
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
私心の
垢
(
あか
)
を洗った愛念もなく、人々
己
(
おのれ
)
一個の
私
(
わたくし
)
をのみ思ッて、
己
(
おの
)
が
自恣
(
じし
)
に物を言い、己が自恣に
挙動
(
たちふるま
)
う※
欺
(
あざむ
)
いたり、欺かれたり、
戯言
(
ぎげん
)
に託して人の
意
(
こころ
)
を測ッてみたり
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
「陣中に
戯言
(
ぎげん
)
なし——であるぞ」と、孔明は重々しく念を押して、かつかさねた。
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ところが、法水の諧謔は、けっしてその場限りの
戯言
(
ぎげん
)
ではなかった。そうして作られた原型を、熊城がテレーズ人形の足型と、歩幅とに対照してみると、そこに驚くべき一致が現われていたのである。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
陣中
(
じんちゅう
)
戯言
(
ぎげん
)
なし
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“戯言”の意味
《名詞》
戯言(ぎげん、ざれごと、たわごと)
冗談。戯れの言葉。
(出典:Wiktionary)
戯
常用漢字
中学
部首:⼽
15画
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
“戯”で始まる語句
戯
戯談
戯作
戯作者
戯曲
戯弄
戯謔
戯場
戯奴
戯画