-
トップ
>
-
或程
>
-
なるほど
A
或程、
君を
叱つたつて
仕樣がない。
今に
俺は
大いに
外の
奴等を
叱つてやるんだから、
今日はマア
君と
女の
話でもしよう。
其の
方なら
君の
專門だから。
『はゝあ、
或程、
星火榴彈に
一次一發の
火箭、
救助を
求むる
難破船の
信號がよく
見えます、
貴下の眼は
仲々結構な
眼です。』と
意地惡き
船長はぢろりッと
私の
顏を
睨んだか、
私は
一言も
無いのである。