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懷
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ふとこ
ふりがな文庫
“
懷
(
ふとこ
)” の例文
新字:
懐
打越て
堅石部
(
かたいしべ
)
や草津宿
草枯時
(
くさがれどき
)
も今日と
暮
(
くれ
)
明日
(
あした
)
の空も定め無き老の身ならねど坂の下五十三次半ば迄
懷
(
ふとこ
)
ろの兒に
添乳
(
そへぢ
)
を貰ひ當なき人の乳を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「自分の生活と學術とどつちが尊いと思つてゐるんだ」と今朝兄の云つた言葉が突然恐ろしい意味を持つて彼れの
懷
(
ふとこ
)
ろに飛び込んで來た。
実験室
(旧字旧仮名)
/
有島武郎
(著)
懷
(
ふとこ
)
ろを見ると大きい財布に小判が五枚と小粒で二兩あまり。これを殘して行くところを見ると、物盜りでないことはあまりにも明かです。
銭形平次捕物控:226 名画紛失
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
夜でも競うて父親の
懷
(
ふとこ
)
ろに眠らうと力めて居るといふ有樣、それが實に今年八歳と十歳になる女の子の行爲である。
一家
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
『
未
(
ま
)
だ
先
(
さき
)
に、「
殘
(
のこ
)
らずお
前
(
まへ
)
の
懷
(
ふとこ
)
ろへ」と
云
(
い
)
ふのがあつてよ』と
愛
(
あい
)
ちやんが
云
(
い
)
ひました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
▼ もっと見る
藤崎道十郎と更めて居たりしが妻お光は當年三歳に成し
悴
(
せがれ
)
の道之助を
懷
(
ふとこ
)
ろにして店請人赤坂傳馬町治郎兵衞店に
小切商
(
こぎれあきな
)
ひを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「さア、人の
懷
(
ふとこ
)
ろ具合までは知りませんが、本人がさう言つたんだから、當てのある仕事でせうよ、——親分はどうして、系圖のことを突つ込んで見なかつたんです」
銭形平次捕物控:300 系図の刺青
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
殘
(
のこ
)
らずお
前
(
まへ
)
の
懷
(
ふとこ
)
ろへ
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
女房に
渡
(
わた
)
し
少
(
すこし
)
だが
單物
(
ひとへもの
)
でも
買
(
かは
)
れよと
無理
(
むり
)
に
懷
(
ふとこ
)
ろへ入れ此事は決して
沙汰
(
さた
)
なしに
頼
(
たの
)
むなりと
言捨
(
いひすて
)
て立歸りしが途中には穀平の
丁稚
(
でつち
)
音吉に行合けるに重四郎聲を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
紙入の下には、八つに疊んだ眞新しい手拭と、一と
折
(
をり
)
の
懷
(
ふとこ
)
ろ紙。
銭形平次捕物控:298 匕首の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
懷
(
ふとこ
)
ろ
鏡
(
かゞみ
)
は?」
銭形平次捕物控:106 懐ろ鏡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
懷
部首:⼼
19画
“懷”を含む語句
可懷
懷胎
懷中
述懷
内懷
追懷
御懷
懷紙
人懷
懷中物
手懷
懷中鏡
懷中電燈
本懷
懷裡
懷提灯
懷手
山懷
懷劍
懷姙
...