“ふとこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
80.0%
20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
江戸三金貸かねかしの一軒と、指を折られる、大川屋と言う富豪の塀外を、秋の夜の、肌寒さに肩先をすくめるようにしてふところ手。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
二人はいつの間にか制帽をふところの中にたくしこんでいた。昼間見たら垢光あかびかりがしているだろうと思われるような、厚織りの紺の暖簾のれんくぐった。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
ふところを見ると大きい財布に小判が五枚と小粒で二兩あまり。これを殘して行くところを見ると、物盜りでないことはあまりにも明かです。
夜でも競うて父親のふところに眠らうと力めて居るといふ有樣、それが實に今年八歳と十歳になる女の子の行爲である。
一家 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)