トップ
>
悲嘆
>
なげき
ふりがな文庫
“
悲嘆
(
なげき
)” の例文
送った方が
可
(
よろ
)
しいと僕は思います。
凡
(
すべ
)
て女の惑いからいろんな混雑や
悲嘆
(
なげき
)
が出て来るものです。現に僕の事でも
彼女
(
あのおんな
)
が惑うたからでしょう……
恋を恋する人
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
斯
(
かか
)
ることを書き連ね、身の恥を忘れ、愚かしき
悲嘆
(
なげき
)
を包むの
暇
(
いとま
)
もなきは、ひとえに君とお雪とを救わんとの願に外ならず候。あわれむべきはお雪に候。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
しかも
何
(
なに
)
より
困
(
こま
)
るのは、
現世
(
げんせ
)
に
残
(
のこ
)
っている
父母
(
ふぼ
)
の
悲嘆
(
なげき
)
が、ひしひしと
幽界
(
ゆうかい
)
まで
通
(
つう
)
じて
来
(
く
)
ることでございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
カピ妻
心得
(
こゝろえ
)
ました、
女
(
むすめ
)
の
心
(
こゝろ
)
は
明日
(
あす
)
早
(
はや
)
う
質
(
たゞ
)
しましょ。
今宵
(
こよひ
)
は
悲嘆
(
なげき
)
に
囚
(
とら
)
はれて、
閉籠
(
とぢこ
)
めてのみ
居
(
ゐ
)
まする。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
しつとりと
濕
(
しめ
)
つた
悲嘆
(
なげき
)
が私の影法師を深く迷はしてゆく
太陽の子
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
▼ もっと見る
あゝ、穢多の
悲嘆
(
なげき
)
といふことさへ無くば、
是程
(
これほど
)
深く人懐しい思も起らなかつたであらう。是程深く若い
生命
(
いのち
)
を惜むといふ気にも成らなかつたであらう。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
悲しい一生の
悔恨
(
くい
)
や
悲嘆
(
なげき
)
や
追憶
(
つゐおく
)
は
太陽の子
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
式も
亦
(
ま
)
た簡短であつた。単調子な
鉦
(
かね
)
、太鼓、
鐃鈸
(
ねうはち
)
の音、
回想
(
おもひで
)
の多い耳には其も悲哀な音楽と聞え、器械的な回向と読経との声、
悲嘆
(
なげき
)
のある胸には其もあはれの深い
挽歌
(
ばんか
)
のやうに響いた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
流石
(
さすが
)
、省吾は未だ子供のことで、其
禽獣
(
とりけもの
)
の
悲嘆
(
なげき
)
の
光景
(
さま
)
を見ても、丁度お
伽話
(
とぎばなし
)
を絵で眺めるやうに、別に不思議がるでも無く、驚くでも無い。無邪気な少年はたゞ
釈迦
(
しやか
)
の死を見て笑つた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
悲
常用漢字
小3
部首:⼼
12画
嘆
常用漢字
中学
部首:⼝
13画
“悲嘆”で始まる語句
悲嘆慷慨