忠勇ちうゆう)” の例文
海戰かいせん午前ごぜん三十ぷんはじまつて、東雲しのゝめころまでをはらなかつた。此方こなた忠勇ちうゆう義烈ぎれつ日本軍艦につぽんぐんかんなり、てき世界せかいかくれなき印度洋インドやう大海賊だいかいぞく
此奴こいつ失敬しつけいなことをいふ、陛下へいか稜威みいづ軍士ぐんし忠勇ちうゆうつなアおめえあたりまへだ、なに不思議ふしぎなことあねえ。」とムキになるのはおほきに野暮やぼ號外がうぐわいてぴしや/\とひたひたゝ
神楽坂七不思議 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
なにもあれ、いま、かくこゝろ落付おちついてると、今度こんど吾等われらこの大危難だいきなんをば、おな日本人につぽんじんの——しかも忠勇ちうゆう義烈ぎれつなる帝國海軍々人ていこくかいぐんぐんじんによつてすくはれたのは、じつ吾等われら兩人りようにん幸福こうふくのみではない