トップ
>
微紅
>
びこう
ふりがな文庫
“
微紅
(
びこう
)” の例文
左手は一番広くて
袋
(
ふくろ
)
なりに水は奥へ行くほど薄れた
懐
(
ふところ
)
を拡げ、
微紅
(
びこう
)
の
夕靄
(
ゆうもや
)
は一層水面の面積を広く見せた。
金魚撩乱
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
声は口のうちであったが語気はその
面
(
おもて
)
を
微紅
(
びこう
)
に染めた。待ちに待っていたものである。
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
人
(
ひと
)
ありて
能
(
よ
)
く
我
(
われ
)
に
學
(
まな
)
ばば、
同
(
おなじ
)
くともに
仙葩
(
せんぱ
)
を
看
(
み
)
ん、と
且
(
か
)
つ
歌
(
うた
)
ひ
且
(
か
)
つ
花
(
はな
)
の
微紅
(
びこう
)
を
噛
(
か
)
む。
昌黎
(
しやうれい
)
敢
(
あへ
)
て
信
(
しん
)
ぜず。
韓湘
(
かんしやう
)
又
(
また
)
館
(
やかた
)
、
階前
(
かいぜん
)
の
牡丹叢
(
ぼたんさう
)
を
指
(
ゆびさ
)
して
曰
(
いは
)
く、
今
(
いま
)
、
根
(
ね
)
あるのみ。
叔公
(
をぢさん
)
もし
花
(
はな
)
を
欲
(
ほつ
)
せば、
我
(
われ
)
乃
(
すなはち
)
開
(
ひら
)
かしめん。
花間文字
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「いや、これはどうも」と、呂布は、機嫌のよい顔に、そろそろ
微紅
(
びこう
)
を呈して、「自分のようながさつ者を、大官が、そんなに愛していて下さろうとは思わなかった。身の面目というものだ」
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
微
常用漢字
中学
部首:⼻
13画
紅
常用漢字
小6
部首:⽷
9画
“微”で始まる語句
微笑
微
微塵
微風
微行
微妙
微暗
微酔
微醺
微温