御客おきやく)” の例文
じつ今日けふは其用で御父おとうさんにひにたんですが、いま御客おきやくの様だから、ついでと云つては失礼だが、貴方あなたにも御話おはなしをして置きます
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
このまざるによりしひてと申譯もなしと云ふに亭主は大いによろこびて早々さう/\彌助やすけをよび我等より御客おきやくさまへ御詫おわびも申上たるに早速御勘辨下されたり然れども是にこり以來いらいよく/\氣を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「さあ、御前達おまへたち此所こゝさわぐんぢやない。彼方あつちつて御出おいで御客おきやくさまだから」とせいした。其時そのときだれだかすぐに
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
極め成ほど御客おきやくさまの云るゝ通り實は酒も肴も御座れ共是は今申通り今晩こんばんむら寄合よりあひ使つかふ仕込のさかな夫ゆゑ御斷り申せしなり此上は何卒なにとぞ御免ごめん下さるべしと詫入わびいるを武士は一向聞入ずおのれ又僞りを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「でも、御客おきやくなにもないからいでせう。だつて六でふはう小六ころくさんがて、ふさがつてゐるんですもの」
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「だつて御客おきやくなら仕方しかたがないぢやないか」
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)