御厄介ごやつかい)” の例文
ういふ樣子やうすのやうなことをいふてきましたかともひたけれど悋氣男りんきをとこ忖度つもらるゝも口惜くちをしく、れは種々いろ/\御厄介ごやつかい御座ござりました
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
またこのほんくにあたつて、松本龍太郎まつもとりゆうたろうさんにいろ/\御厄介ごやつかいになつたことを、こゝであつくおれいまをしあげてきます。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
いづれ一度は御厄介ごやつかいになりますが聞いてきれらア、ハヽヽヽヽ」「ハヽヽヽヽヽヽ」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
まね國許くにもとより是なる家來けらい參り合せて金子も手に入たれば御案事ごあんじ下さるまじ是よりは主從三人に成て御世話おせわますならんが今少し御厄介ごやつかいに成たしと言けるに亭主もいとゞよろこび夫は何より重疊ちようでふなり日外いつぞやより申通り御逗留ごとうりうの事は何時いつ迄にても仔細しさいなしとて此日は酒肴など出して忠八を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
そのほか御厄介ごやつかいにはりませぬとふに、らうりとも一人ひとり母親はゝおやなれば、美尾みを心細こゝろほそさもおもひやりて、おまへ御老年ごらうねんのこと、いかにつとめよきとても、他人塲たにんば奉公ほうこうといふことさせましては
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)