当日とうじつ)” の例文
旧字:當日
当日とうじつ哲夫てつおは、おかあさんにつれられていったが、ひかしつ松葉まつばづえをついた少年しょうねんが、ねえさんにつれられていっていました。
中学へ上がった日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
当日とうじつ兵法試合へいほうじあいのうち、軍学大論議ぐんがくだいろんぎのあることは、あれから甲州流こうしゅうりゅう陣法じんぽうが生まれたというくらい有名ゆうめいなものだが、そのほか、武道ぶどう試合しあいとしては、なんとなにか?
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
当日とうじつは、学校がっこう教師きょうしや、また家庭かてい父兄ふけいたちが、参観さんかんにやってきました。ちょうどひるごろのことです。参観者さんかんしゃ一人ひとりきゅう卒倒そっとうして、おおさわぎとなりました。
天女とお化け (新字新仮名) / 小川未明(著)
イヤ、お使者の口上こうじょうあいわかった。いずれ当日とうじつまでにだれか人選じんせんして武州ぶしゅうへつかわすであろう。家康いえやすどのによろしくご返事を。どれ、一ツ外濠そとぼり作事さくじを見まわろうか
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただいまのところ、表向おもてむ大講会奉行所だいこうえぶぎょうしょまで参加さんかを申しだしてあるものはこれだけであるが、当日とうじつにいたって、かくれた麒麟きりん蛟龍こうりゅうのたぐいが、ぞくぞくとあらわれる見こみです
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
当日とうじつひつぎむらて、山麓さんろく墓地ぼちへさしかかろうとすると、このとき、どこからあらわれたものか、たくさんの乞食こじきや、浮浪児ふろうじれつをつくって、ひつぎあとについてきたので、一どうがびっくりしました。
万の死 (新字新仮名) / 小川未明(著)