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彌生式
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やよひしき
下部の
貝塚が、
普通ので、
其上に
彌生式の
貝塚が
重なつて
居るとか、たしかそんな
事であつた。
今雜誌が
手元に
無いので
委しくは
記されぬ。
土器はやはり
日本の
彌生式に
近い
種類のものが
普通でありまして、
時には
珍しく、だんだら
模樣に
彩色した
美しいものが
出ることもあります。
貝塚に
彌生式が
混じたと
言はうよりも、
彌生式土器の
出る
貝塚に、
他の
土器が
混じたと
言ひたい
位の
分量である。
かように
二つの
土器の
種類があつて、
互に
違つてゐるのは、これを
作つた
民族の
人種が
同じでないためでありまして、すなはち
彌生式の
土器は、われ/\
日本人の
祖先の
石器時代のもので
實物を
見ぬから、
勿論斷定は
出來ぬが、
樽の
徳利といふのは、
加瀬の
彌生式のと
同形同類ではなかつたらうか。