引受ひきうけ)” の例文
文「あゝ、そう/\、気の毒ながら米は其の儘文治が受取ります、明日みょうにち後役あとやく引受ひきうけの祝いとして、一同の者へ赤飯せきはんを振舞ってやるぞ」
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
印刷いんさつ出板しゅっぱんの手続きより一切いっさい費用ひようの事まで引受ひきうけられ、日ならずして予がのぞみのごとくなる冊子さっし数百部を調製ちょうせいせしめて予におくられたり。
云べき詞もなく名利みやうりの程もおそろしと兩人涙にくれて居たりしに武藏屋長兵衞は委細ゐさい引受ひきうけて世話をなさんといふ彌々いよ/\打喜び我々夫婦の命を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
だからわっしがいつでも言うんじゃございませんか、荒いことは軍鶏と私とで引受ひきうけますッて。ですから私におっしゃるまで、我慢をしていなさらなけりゃ不可いけません、まったくですよ。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一 この御酒ごしゅ一つ引受ひきうけたもるなら、命長くじめうさかよる
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
わたくし共は喜んでお引受ひきうけ申します。
したりけん懷中くわいちうより書付かきつけ一通取出し扨此書付は久八殿が拙者せつしや引負ひきおひ引受ひきうけて呉られし後日の證據しようこに渡しおくひながら兩人の前にさし置きける其文は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
もませ呉んと一同にて仕組しくみしことゆゑ千太郎の云ふ事を少しも聞入きゝいれず御養父がもしわからぬ叱言こごとを言れなば仲間一同にて引受ひきうけ貴樣おまへ御迷惑ごめいわくかけまじ一年にたゞ一度の參會故夫を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)