幾粒いくつぶ)” の例文
うま病氣びやうきませる赤玉あかだまといふくすり幾粒いくつぶんでかれ蒲團ふとんへくるまつてた。かれはどうにか病氣びやうきしのぎがつけば卯平うへいそばへはきたくなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
かれそのされたいね穗先ほさきつかんでもみ幾粒いくつぶかをしごいてた。かれさらその籾粒もみつぶんでた。かれそれからまたさんはしつた。かれすこしのひどひまどつたやうにかんじた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)