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巨人
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きょじん
ふりがな文庫
“
巨人
(
きょじん
)” の例文
そのとき、
野原
(
のはら
)
の
上
(
うえ
)
の
空
(
そら
)
には
赤
(
あか
)
い
雲
(
くも
)
が
火
(
ひ
)
のように
飛
(
と
)
んで、その
下
(
した
)
には、
黒
(
くろ
)
く、かしの
木
(
き
)
が、
巨人
(
きょじん
)
のようにそびえて
見
(
み
)
えました。
平原の木と鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、急流をさかのぼり、
滝
(
たき
)
をとびこえて、ひと休みもせずに、年とった
巨人
(
きょじん
)
のいるスモーランドまでのぼっていきました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
すると、ほどなく彼の前に、七、八
段
(
だん
)
の
幅
(
はば
)
のひろい
石垣
(
いしがき
)
があらわれて、
巨人
(
きょじん
)
がふんばった
脚
(
あし
)
のような
大鳥居
(
おおとりい
)
の
根
(
ね
)
もとがそこに見られたのである。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ちょうど
雷雨季
(
らいうき
)
がやって来た。彼等は雷鳴を最も
忌
(
い
)
み
恐
(
おそ
)
れる。それは、天なる一眼の
巨人
(
きょじん
)
の
怒
(
いか
)
れる
呪
(
のろ
)
いの声である。
狐憑
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
しかし今度は黙ったままで。そうして私は老人の動かしている無気味に骨ばった手の
甲
(
こう
)
を目で追っているうちに、ふいと「
巨人
(
きょじん
)
の
椅子
(
いす
)
」のことを思い
浮
(
うか
)
べた。
美しい村
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
▼ もっと見る
「
巨人
(
きょじん
)
、
引力
(
いんりょく
)
」「何だいその巨人引力と云うのは」「巨人引力と云う題さ」「妙な題だな、僕には意味がわからんね」「引力と云う名を持っている巨人というつもりさ」
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
巨人
(
きょじん
)
ダム
超人間X号
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
私は日の暮れるまで、其処から林だの、赤い屋根だの、丘だの、それから真正面に
聳
(
そび
)
えている「
巨人
(
きょじん
)
の
椅子
(
いす
)
」だのを、一々暗記してしまうほど熱心に見つめていた。
美しい村
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
ですから、この
巨人
(
きょじん
)
は、ブレーキンゲの人たちから大いに
感謝
(
かんしゃ
)
され、
尊敬
(
そんけい
)
されてもいいわけです。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
島の一ばん上に立って、両腕を高くあげていた
巨人
(
きょじん
)
は、二つの
塔
(
とう
)
のある教会でした。海の神さまや海の
怪物
(
かいぶつ
)
に見えたのは、島のまわりにとまっているボートや大きな船でした。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
そんな物思いに
耽
(
ふけ
)
りながら、私はぼんやり
煙草
(
たばこ
)
を吹かしたまま、ほとんど私の真正面の丘の上に
聳
(
そび
)
えている、西洋人が「
巨人
(
きょじん
)
の
椅子
(
いす
)
」という
綽名
(
あだな
)
をつけているところの大きな岩
美しい村
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
巨
常用漢字
中学
部首:⼯
5画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“巨人”で始まる語句
巨人の椅子
巨人像
巨人達