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山村
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さんそん
ふりがな文庫
“
山村
(
さんそん
)” の例文
山村
(
さんそん
)
の小城にすぎない。しかし久しぶりに帰って来た主を迎えて、家中は城門に立って出迎えた。半兵衛は城へ入るとすぐ老臣にたずねた。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
○此秋山にるゐしたる
山村
(
さんそん
)
他国にもあるよしを
聞
(
きゝ
)
たれば、
珍
(
めづら
)
しからねどしたしく見たるゆゑこゝに
記
(
しる
)
せり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
或
山村
(
さんそん
)
の農夫が
一人
(
ひとり
)
、隣家の
牝牛
(
めうし
)
を盗んだ為に三箇月の懲役に服することになつた。獄中の彼は別人のやうに神妙に一々獄則を守り、模範的囚人と呼ばれさへした。
貝殻
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
霧はもう名残もなく
霽
(
は
)
れて、澄みに澄んだ秋の
山村
(
さんそん
)
の空には、物を温めるやうな朝日影が斜めに流れ渡つてゐた。村は朝とも昼ともつかぬやうに唯物静かであつた。
道
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
服織
(
はとり
)
という二、三十
戸
(
こ
)
の
山村
(
さんそん
)
、みな
素朴
(
そぼく
)
な
山家者
(
やまがもの
)
らしいので、その一
軒
(
けん
)
へ
伊勢
(
いせ
)
の
郷士
(
ごうし
)
といつわって
宿
(
やど
)
をかりた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
いつか
髪
(
かみ
)
を落した
後
(
のち
)
、倉井村の
地蔵堂
(
じぞうどう
)
の
堂守
(
どうもり
)
になっていたのである。伝吉は「
冥助
(
みょうじょ
)
のかたじけなさ」を感じた。倉井村と云えば長窪から五里に足りない
山村
(
さんそん
)
である。
伝吉の敵打ち
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
○こゝに
我
(
わが
)
郡中
(
ぐんちゆう
)
の
山村
(
さんそん
)
に(
不祥
(
ふしやう
)
のことなれば地名人名をはぶく)まづしき
農夫
(
のうふ
)
ありけり、老母と妻と十三の女子七ツの男子あり。此農夫
性質
(
せいしつ
)
篤実
(
とくじつ
)
にしてよく母につかふ。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
○こゝに
我
(
わが
)
郡中
(
ぐんちゆう
)
の
山村
(
さんそん
)
に(
不祥
(
ふしやう
)
のことなれば地名人名をはぶく)まづしき
農夫
(
のうふ
)
ありけり、老母と妻と十三の女子七ツの男子あり。此農夫
性質
(
せいしつ
)
篤実
(
とくじつ
)
にしてよく母につかふ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
山家の人の
話
(
はなし
)
に熊を
殺
(
ころす
)
こと二三疋、
或
(
ある
)
ひは
年
(
とし
)
歴
(
へ
)
たる熊一疋を殺も、其山かならず
荒
(
ある
)
る事あり、
山家
(
さんか
)
の人これを熊
荒
(
あれ
)
といふ。このゆゑに
山村
(
さんそん
)
の
農夫
(
のうふ
)
は
需
(
もとめ
)
て熊を
捕
(
とる
)
事なしといへり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
されども雪いまだきえざるゆゑ
食
(
しよく
)
にたらず、をりふしは夜中
人家
(
じんか
)
にちかより犬などとり、又人にかゝる事もあり、これ
山村
(
さんそん
)
の事なり。里には人多きゆゑおそれてきたらざるにや。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
古人の如く
削氷
(
けづりひ
)
を越後の
山村
(
さんそん
)
に
賞味
(
しやうみ
)
したる事
珍
(
ちん
)
とすべし奇とすべし。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
“山村”の意味
《名詞》
山 村(さんそん)
山間の村。
(出典:Wiktionary)
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
村
常用漢字
小1
部首:⽊
7画
“山村”で始まる語句
山村座
山村氏
山村常顕
山村志郎
山村水廓