尾瀬おせ)” の例文
尾瀬おせほらの橋場で、その二つの牛がちょうど出あい、それ以後はこれを村堺に定めたといっております。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
之れより上越の国界こくかいなる山脈の頂上を経過けいくわす、みやくくる所太平原たいへいげんあり、はらきて一山脈あり、之れをすぐれば又大平野あり、之れ即ちしん尾瀬おせが原にして、笠科山かさしなやまと燧山の間につらな
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
尾瀬おせが原を戸倉とくらかへるべしと、たちまち一决す、之によりて戸倉にいたるを得べき日数もあらかじ想像さう/″\することを得、衆心はじめて安んじ、犠牲ぎせいに供したる生命せいめいからうじてたもつを得べからしめたり
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
早朝さうてう出立、尾瀬おせの大原野を経過けいくわし燧山麓にいたる、目的とする所の尾瀬沼は眼眸がんばうり来らず、燧山麓一帯の山脈よこたはれるを以て、之を経過けいくわすれば沼にいたるをるならんとさつし、又険山を攀登ばんとう
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)