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小部屋
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こべや
ふりがな文庫
“
小部屋
(
こべや
)” の例文
葉子はその朝暗いうちに床を離れて、蔵の陰になつた自分の
小部屋
(
こべや
)
にはいって、前々から片づけかけていた衣類の始末をし始めた。
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
少年は、気がちがったようになって、すぐそばの
小部屋
(
こべや
)
へあたしをむりやり押し込むようにしながら
キャラコさん:08 月光曲
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
或
(
あ
)
る
時
(
とき
)
、おかみさんが、二
階
(
かい
)
の
小部屋
(
こべや
)
へはいっていると、
女
(
おんな
)
の
子
(
こ
)
もついて
来
(
き
)
て、こう
言
(
い
)
いました。
杜松の樹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
飯坂
(
いひざか
)
と、
此
(
こ
)
の
温泉
(
をんせん
)
は、
橋
(
はし
)
一
(
ひと
)
つ
隔
(
へだ
)
てるのであるが、
摺上川
(
すりかみがは
)
を
中
(
なか
)
にして
兩方
(
りやうはう
)
から
湯
(
ゆ
)
の
宿
(
やど
)
の
裏
(
うら
)
の、
小部屋
(
こべや
)
も
座敷
(
ざしき
)
も、お
互
(
たがひ
)
に
見
(
み
)
え
合
(
あ
)
ふのが
名所
(
めいしよ
)
とも
言
(
い
)
ふべきである……と、
後
(
のち
)
に
聞
(
き
)
いた。
飯坂ゆき
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
玄関を
這入
(
はい
)
ると二畳で、六畳の客間があり
居間
(
いま
)
が六畳、それに四畳半の
小部屋
(
こべや
)
が附いている上に、不思議なことには直ぐ部屋続きに八畳敷き位の仕事場とも思われる部屋がある。
幕末維新懐古談:72 総領の娘を亡くした頃のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
▼ もっと見る
崖
(
がけ
)
ぞひの暗き
小部屋
(
こべや
)
が涼しくて
五百五十句
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
海ちかき
下層
(
した
)
の
小部屋
(
こべや
)
は
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
橋の手前の小さな掛け茶屋には主人の
婆
(
ばあ
)
さんが
葭
(
よし
)
で囲った薄暗い
小部屋
(
こべや
)
の中で、こそこそと店をたたむしたくでもしているだけだった。
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
葉子は今の心と、けさ早く風の吹き始めたころに、土蔵わきの
小部屋
(
こべや
)
で荷造りをした時の心とをくらべて見て、自分ながら同じ心とは思い得なかった。
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
部
常用漢字
小3
部首:⾢
11画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“小部”で始まる語句
小部分
小部落