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安宿
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やすやど
ふりがな文庫
“
安宿
(
やすやど
)” の例文
細い横丁を二三度あちこちへ折れて、飛びこんだのはアパートメントとは名ばかりの
安宿
(
やすやど
)
の、その奥まった一室——彼等の秘密の
隠
(
かく
)
れ
家
(
が
)
!
間諜座事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
夜
(
よる
)
になったときに、お
姫
(
ひめ
)
さまは、みんな
自分
(
じぶん
)
のような
貧
(
まず
)
しいようすをした
旅人
(
たびびと
)
ばかりの
泊
(
と
)
まる
安宿
(
やすやど
)
へ、
入
(
はい
)
って
泊
(
と
)
まることになされました。
お姫さまと乞食の女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ごぞんじの安楽村に、
王
(
おう
)
っていう
安宿
(
やすやど
)
がありまさ。
宿屋掟
(
やどやおきて
)
のご
定法
(
じょうほう
)
で、毎晩の泊り客には、行く先、職業、住所、年齢をちゃんと書かせる。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お
恥
(
はづ
)
かしい
身
(
み
)
に
落
(
おち
)
まして
今
(
いま
)
は
家
(
うち
)
と
言
(
い
)
ふ
物
(
もの
)
も
御座
(
ござ
)
りませぬ、
寐處
(
ねどころ
)
は
淺草町
(
あさくさまち
)
の
安宿
(
やすやど
)
、
村田
(
むらた
)
といふが二
階
(
かい
)
に
轉
(
ころ
)
がつて、
氣
(
き
)
に
向
(
む
)
ひた
時
(
とき
)
は
今夜
(
こんや
)
のやうに
遲
(
おそ
)
くまで
挽
(
ひ
)
く
事
(
こと
)
もありまするし
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
山西はふと
小女
(
こむすめ
)
を
己
(
じぶん
)
の知っている
花川戸
(
はなかわど
)
の
安宿
(
やすやど
)
へ
伴
(
つ
)
れ込もうと思いだした。
水魔
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
▼ もっと見る
安宿
(
やすやど
)
を見つけて、彼は、泊りこんだ。その晩、使い屋をたのんで、さっきの金に手紙を付け、すぐ河原町の薬師寺にいる渋沢へ返しにやった。
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼は棺のあとに見えがくれについて、例の
安宿
(
やすやど
)
へ送りこまれるところまでたしかめた。
爆薬の花籠
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
安
常用漢字
小3
部首:⼧
6画
宿
常用漢字
小3
部首:⼧
11画
“安宿”で始まる語句
安宿部
安宿部郡
安宿媛
安宿郡